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皆さんはブルガリアのサッカーというと、どのようなイメージを持っているだろうか。サッカーファンであれば、現ジュビロ磐田所属の松井大輔選手がプレーしていたことを思い出す人もいるかもしれないが、ほとんどの人はピンとこないだろう。

そこで今回は、そんなブルガリアのサッカー熱を伝えるためにも、先日起きた恐ろしすぎる事件をご紹介したい。その一連の流れは、YouTube にアップされたロシア語タイトルの動画でも確認することができるぞ。

・ブルガリアのダービーマッチ

同じ街に本拠地を構えるクラブ同士の対決は「ダービーマッチ」と呼ばれ、激しい争いを繰り広げるものである。ブルガリアも例外ではなく、今回ご紹介する試合も首都・ソフィアにあるクラブ同士が激突した。

・前半から退場者を出す展開

青のレフスキ・ソフィアと赤のCSKAソフィアが対戦したのは、2014年3月8日。負けられない両者は試合の序盤から激しい争いを繰り広げると、前半29分にはCSKAから、後半23分にはレフスキから退場者が出た。

・さらに退場者を出す両チーム

この時点で厳しい判定に怒り狂うサポーターたちが警官隊と衝突しており、試合の雲行きが怪しくなっていたのだが、とどめとなったのは後半のロスタイムのプレー。CSKAキーパーがボールを抑えて時間を稼ごうとしているシーンだ。

その行為に腹を立てたレフスキの選手がボールを故意にキック。これに対してCSKAキーパーは「何すんだコラァ!」と怒りの形相で後頭部めがけてボールをぶつけると、スタジアムは最悪の雰囲気になってしまう。

・サポーター vs 警官隊

この行為で両者退場となり、試合終了後には審判へ暴言を吐いた2人の選手も退場。この判定に納得のいかないサポーターは、怒りが止まらずに警官隊と全面衝突し、荒れに荒れたのだった。

物だけではなく、発煙筒なども投げられ、とてもこの世の日常とは思えない光景がそこにはある。ブルガリアのサッカーはアツくもあるが、同時に恐ろしくもあることがわかる。

ちなみに2013年には、「CSKAファン」を公言するイヴァイロ・ペテフ氏がレフスキの監督に就任した際に、会見で熱狂的サポーターに襲撃され、わずか1日で退任させられる事件もあった。動画もあるので気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼試合の流れはこちらで確認できる

▼これが事件の発端となったプレーだ

▼怒り狂ったサポーターが警官隊と激突

▼1日で退任させられた監督が襲撃された様子