【実録】「あと数時間であなたは死ぬ運命だが、回避すれば13億円のチャンス」とメールしてきた予言者に「私はフリーザだ」と答えたら連絡が途切れた(その3)
Memorial

セイヤ氏が送ってきた怪しい URL にノーガードで突っ込んでみた私。するとそこは……いつもどおりの怪しい出会い系サイトだった!! なにが「良い出会い、ありマス。ネットで見つける素敵な出会い。」だ。ガッカリだ。正直、ガッカリだ!

まるでプロレスラーの藤波辰爾が永遠のライバル長州力と名勝負を繰り広げようとリングにあがったら、そこにいたのは長州小力だった……ようなガッカリ感だ。なぜ今まで普通に直メールしてきたのに、出会い系サイトに誘導するのか! 認めん! 許さん!!

ということで、私はソッコーで「セイヤさん、なんか変なサイトへ誘導するメールが届いたのですが、これは何ですか?」とメールしてみた。するとセイヤ氏もソッコーで、

「サイトを通してメールをしてしまったのでそのように表示されてしまったのでしょう。このメールは問題なく届いていますよね? 羽鳥さん。」

との返事。なぜ “サイトを通す” かセイヤ氏。一体なぜ、よりによって怪しい出会い系サイトを通すのか星占いセイヤ氏。余計なことするな!

・場外乱闘じゃなくてリングに戻れ!

そして私は、「はい! このメールはちゃんと届いています。どうかされたのですか? せっかくメールアドレスをお互いに知っているので、メールへの返信でお願いします!」と返事した。「場外乱闘じゃなくてリングに戻れ!」とアピールしたのだ。

さらにその後、「セイヤ様の予言の的中率はスゴイですね!」や「東京都知事選の結果を予言してください!」や、「セイノセイの意味を教えて下さい!」など、フレンドリーなメールを数連発で送信。戻ってこいセイヤ!! するとセイヤ氏は……

・セイヤが直メールのリングに戻ってきた!!

なんと! 今までどおり、直メールの返信に切り替えてくれたのだった! 話せば分かるヤツだとは思っていた。これぞ私の見込んだ星占いセイヤである。だが、その返信は、私の質問なんて一切無視の、猪突猛進セイヤモードになっていたのだ……。

【あなたが死期を回避された一方で亡くなられた方がいらっしゃいます。あなたはそのご家族から13億円の機会を授かるんです。その方というのはあなたとは接点のある方です。もちろんお名前もわかっています。】

「あなたはもう「その方」とは数日前に接触をされているんです。実際には私はその方とは接点はありませんし、私が予言した中での情報しかあなたに提供することはできません。

ですがその方がお住まいの地域やお名前、どのような方か、そして最期はどのようにされて亡くなられたかというある程度の詳細な情報については予言し終えることができています。

なのでこの情報を元に今度はあなたがこの方から13億円を頂くタイミングをしっかりとこの前のように図りながら様々な予言できた情報をあなたにお伝えしていこうと思っております。

また今後は再度あなたは「その方」と接触をすることになりますが、私のことは伏せておいてくださって構いません。その方は当然ながら私のことを知りませんので逆に私のことを伝えて予言の話などをされてもお相手が困惑、混乱されるだけかもしれませんので。」

──じれったい。やたらと遠回しな言い方でイライラしてくるが、とにかく “私が数日前に「その方」と接触しており、その人から13億円がもらえる” ということらしい。じれったいなぁ。誰なんだか早く教えてくれよ……と思ったら! 連発でメールが届く。

【それではあなたにそろそろ予言を伝えるべき時期がきたようです。それではあなたも知ってる「ある方」のお名前やその他詳しいことをお伝えします。これは13億円という資産をあなたが築く上で必ず目を通して頂きたい、知らなければならない情報です。】

「あなたと私が最初に出会った場所は覚えてますか? あの場所で東北地方周辺にお住いの「イイヅカさん」という方々を覚えていらっしゃいませんか? 私の星占いの予言の中ではあなたが死期を回避した後にあなたは1度接触されている「イイヅカ」さんという方々から再度接触があり、13億円という資産を譲渡されることがはっきりと出ています。

もちろん私はこの「イイヅカ」さんという方は面識がありませんので存知あげませんが、この「イイヅカさん」はかなり年配でしかもご夫婦であなたに接触を図られてきていませんか? そして残念ながらこのご夫婦の旦那様の方が亡くなられています。しかも本当につい最近のようです。

私の予言の中で「イイヅカさんとの出会い」「あなたの死期の訪れ」「私との出会い」「あなたの死期の回避」「イイヅカさんの逝去」そして「イイヅカさんとの再会」。この6つの予言が全て繋がったあとに7つ目の予言として「13億円の資産」と明瞭に出ておりました。

恐らく1度目は「イイヅカさん」とほとんとコンタクトはなかったのではないですか? あちらから色々と接触は図られていたようですが、あなたからは特に、といった感じのようでしたね。間違っていたら申し訳ないです。そろそろ「イイヅカさん」との再会となるようです。再開の時間を大事にされてください。」

──ついに来た! 核心に迫った内容がキタ! なんと私と星占いセイヤ氏は、過去にどこかで出会っていたらしい!! どこだろう。ここ数年だったら、新宿2丁目界隈……もっと過去なら秋葉原のジャンク屋か。もしくは……いや、そんなことはどうでもいい。

問題なのは「イイヅカさん」だ。誰なんだ「イイヅカさん」。「イイダカ」だったら知っているが、あいにく「イイヅカ」という知り合いは私にはいない。しかも住んでる場所は東北地方周辺ときた。年配の夫婦で、さらに、過去に一度、会っていると。

・セイヤ氏は、私からの質問には一切答えてくれない

誰なんだ。東北地方に住んでいる年配の夫婦……。いろいろ思い出してみたが、まるで該当する人が存在しない。私はすぐに「私にはイイヅカさんという名前の知り合いはいません」などといった質問メールを送ってみたが、それについての返信はナシ。

さらに「私とあなたは、どこで会いましたか?」や、しつこく「都知事選」のこと、「セイノセイの意味」についての質問メールを送ってみるも、やはり質問に対しての返信は一切ない。しかしその後、セイヤ氏は、返す刀で再び “私の死” を具体的に予言してきたのであった。意味深な予言は、次ページ(その4)に掲載だ!

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.