男性ならば知ってることだが、公共の場所にある男性トイレは汚い。なかでも「小」を受け止める男性用の「立ち便器」は、いくら注意しても汚くなる。「一歩前に」的なスローガンを掲げているトイレも多々あるが、やっぱり便器の下はビショビショだ。
なぜビショビショになるのか。この問題を野球に例えるならば、ずばり「暴投(ぼうとう)」しているのである。なぜキャッチャーミットに入らないのか。その答えは、今回描き下ろしたイラスト「男性の尿の軌道を野球のピッチングで表現」を見れば一目瞭然である。
・マウンドから投げていない
ざっと考えついた暴投パターンは全14種類。たとえばイラスト(2)からも分かるように、まず問題なのはピッチャーとキャッチャー(便器)との距離が遠いということだ。そもそもマウンドに立っていない。キャッチャーミットに届く前に、地球の引力によって球は落下してしまう。ならば「一歩前に」出ればよい。だがしかし……!!
・そう簡単に「一歩前に」できない状況
この「一歩前に」が、また曲者(くせもの)なのだ。おそらく全世界の男性が「一歩前に」を実践していれば、ビショビショ問題は解決する。しかし、「一歩前に」を実践すると、ズボンやパンツ、はたまたベルトの先っぽが、汚い便器に接触することがある。できることなら触れたくはない。
・バッターボックスからの威嚇
そこを我慢してグッと接近……しようにも、そもそも便器に「誰かの毛」が張り付いていたりすると、あまりの迫力に「お、おぅ……」と後ずさりしてしまうものだ。思わぬ先客がバッターボックスで威嚇(いかく)しているためマウンドに近寄れない。よって、ややマウンドから後ろのほうから逃げ腰なピッチングをしてしまうのだ。これがビショビショ問題の根本的な原因である。
・暴投以外にも、様々な魔球がある
たとえ、男子便所という名のルールブックが定めた距離にある「マウンド」に立っていたとしても、キャッチャーミットに球が届かないことがある。それが暴投。予期しない “すっぽぬけ” だ。また、様々な魔球も存在する。本当は1つの球だったのに、なぜかいきなりコンビ解消、それぞれの道を歩むこともある。お笑いコンビでよくあるパターンだ。
・スパイラル 〜らせん〜
ふた手に別れるどころか、さらに分散。まるでソ連崩壊のような状態になることだってある。また、ピッチャー振りかぶっている最中に落球することもある。キャッチャーミットに入るものの、なぜか球が「スパイラル」的に、芸術的なまでに美しい軌道を描くこともある。いずれにしても、常日頃からストライクを狙いたい。男なら、ど真ん中の直球勝負だ。
▼男は毎日、マウンドに立っている
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