スマホが普及し始めた当初に iPhone をゲットした人は、その後も iPhone を使い続けている人が少なくないだろう。OS の違う端末に切り替えるのは、ちょっとしたハードルだ。
しかし! 以下の内容を読めば、そのハードルがぐっと低くなるかもしれない。米Google の会長であり、過去に Apple の取締役も務めたことのあるエリック・シュミット氏が、自身のGoogle+ページ上で「iPhone から Android 端末に乗り換える方法」を紹介しており、ちょっとした話題になっているのだ。
・シュミット氏「Android に乗り換えたら最後、もう iPhone に戻らなくなるだろう」
「Windows から Mac へと乗り換えたら最後、もう二度と Windows には戻らなくなるように、iPhone から Android 端末に乗り換えたら、もう iPhone には戻らなくなるだろう」とまで豪語するほど、Android 推しのシュミット氏。
iPhone 人気が根強い日本とは違い、世界では Android がかなりの人気だ。世界中を対象にしたあるアンケート結果では、80パーセントの人が Android 端末を支持しているという。確かに日本でも「Xperia Z1」や「Nexus 5」など、特に高性能をウリにした Android 端末は人気がある。
それでは、さっそく以下にシュミット氏直伝の「iPhone から Android への乗り換え術」を紹介しよう。Android 端末も密かに気になっているという iPhone ユーザーは必見だ!
1.Android スマートフォンの初期設定
まずは以下のステップを踏んでアプリをダウンロードし、Google アカウントも設定しよう。もし Google アカウントを持っていなくても、Android 端末から作れるので安心だ。
1)電源を入れる → Wi-Fi に接続 → Google アカウントにログイン(アカウントを持っていない場合は作成) → 「Google Play ストア」からいつも iPhone で使っていたアプリをダウンロードする。
2)Android 端末の OS が最新のバージョンかどうかを、「設定>端末情報」から確認。ソフトウェアのアップデート情報が通知されるように設定しておく。
3)複数の Google アカウントを持っている場合には、必要に応じて設定からアカウントを追加する。
このステップが終わったら、Gmail で受信したメールが Android 端末で見れ、アプリも動作するようになっているはずだ。
2.iPhone の連絡先の移行とバックアップ
次に、iPhone 側で作業をしよう。
1)iPhone の電源を入れる → Wi-Fi に接続 → iPhone の iOS を最新のバージョンにアップデートする。
2)「設定>iCloud」から「連絡先」をオンにし、iCloud に連絡先をバックアップする。もし iCloud を利用していない場合は、iCloud のアカウントを作成してバックアップしておこう。
3)「設定>メール」に Android に設定した Google アカウントを追加する。追加した Google アカウントを選択し、「連絡先」をオンにする。iOS 7 では、オンにしてから連絡先アプリを起動すると、iPhone の連絡先が Gmail に同期されるようだ。
4)「設定>メッセージ」から iMessage をオフにする。Android は iMessage を受信できない。オフにしないと、Android に乗り換えたことを知らない iPhone ユーザーの友達から送られた iMessage を見逃してしまう。
5) iPhone がパソコンの iTunes に全て同期されていることを確認し、写真や音楽がパソコンにバックアップされているようにしておく。
このステップが終わったら、連絡先が Android 端末にも取り込まれているはずだ。うまく取り込めていない場合は、以下の作業を行おう。
1)パソコンのブラウザで https://www.icloud.com/ を開き、Apple IDを入力してログインし、連絡先をクリックする。
2)左下の角にある歯車をクリックし、「すべてを選択」をクリックする。その後また歯車から「vCardを書き出す…」をクリックし、vCard ファイルをダウンロードする。
3)パソコンのブラウザで http://gmail.com/ を開き、左上の「メール▼」をクリックして「連絡先」を選択する。画面上の「その他」から「インポート」を選択し、2)でダウンロードした vCard ファイルを読み込ませる。重複している連絡先は手動で削除するか、「重複する連絡先を検索して結合」する機能を使う。
3.音楽を同期
Google ミュージック マネージャを PC にダウンロードして起動する。このソフトを使うと、iTunes 上の音楽をクラウドにアップロードすることができる……のだが! ミュージック マネージャは2013年11月現在日本はサービス対象外であった。残念! そのため、日本では音楽の移行は別の方法を探らなければならない。
・最後のアドバイス「ブラウザは必ずChromeを使うこと」
基本はこのステップを踏めばOK! 意外と簡単!? と思った iPhone ユーザーも少なくないのではなかろうか? ちなみに、シュミット氏は最後に「必ずブラウザはChromeを使うこと。Safariではなく。より安全だし、多くの点でより優れている。そして、無料だ」とアドバイスしている。
以上、シュミット氏のアドバイスを読んで、心を動かされた読者のみなさん。あとは実行に移すだけだ!