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剣道には「礼に始まり礼に終わる」という言葉がある。相手と激しく打ち合うことからも、特に礼儀を重んじているのだ。また、「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」と言われるのもその精神からだろう。

だが、そんな剣道のイメージを大きく変えてしまう試合動画がネットユーザーに大きな衝撃をあたえている。Youtubeにアップされた動画のタイトルは、その名もズバリ「勝てばいいのか」だ。

・全国警察剣道選手権大会
舞台は2012年の『全国警察剣道選手権大会』。各都道府県警察ならびに皇宮警察から選抜された選手が優勝を争う、警察官の剣道日本一を決める大会だ。ルールは時間無制限の一本勝負、レベル的には「全日本剣道選手権大会」と並ぶ国内最高クラスである。

・皇宮警察とは
ちなみに皇宮警察とは、天皇皇后両陛下や皇族各殿下の護衛、そして皇居、赤坂御用地、御用邸などの警備を専門に行う警察のこと。採用されるには狭き門を突破しなくてはならない。つまりは「警察のエリート中のエリート」といえよう。

・「ここまでやるのか!」と衝撃
そんな皇宮警察所属の選手(白の道着)の戦い方が、とにかくスゴイと話題なのだ。序盤には激しい体当たり。相手が倒れたら追撃の雨が降り注ぐ。強烈な「突き」に悶絶している相手の選手を見てしまうと、「ここまでやるのか!」と衝撃を受ける。

この動画に対し、ネットユーザーたちは様々な反応を示している。まずは、

「警察剣道こえーー」
「防具を付けた殺し合い」
「スポーツか武道か」
「剣道でも剣術でもなく殺意むき出しで突っ込んでる感じだな」
「相手にダメージを与えるための試合なのかね。異常だよ。」

などなど、つまりは「もはや剣道ではない」的な反応だ。一方、別の反応としては

「これは突き飛ばされる方が悪い。軟弱すぎる。」
「32秒のとこは微妙だけど後は普通な気がする」
「ただ、倒れた相手に対しての突き技は悪意があるな。やっちゃいけんよ。」
「突き飛ばしはまぁいいけど2段突き飛ばしはダメっすよ」

などの意見もある。また、「犯罪者を相手する警察が行う剣道は、普通の剣道とは違う。これくらいの気合いが必要ともいえる」などの意見もあった。いずれにしても、剣道のイメージが大きく変わってしまう一戦であることには間違いない。武道好きなら必見である。

参照元:Youtube
執筆:原田たかし
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