2011年に3年ぶりに復活した台湾エバー航空の「キティちゃんジェット」。この日本と台湾を結ぶキティちゃん仕様の飛行機は、ファンなら狂喜乱舞、ファンでなくても「また乗りたい」と思うような仕様になっているそうだ。
数時間乗っているだけの交通手段にも関わらず、そこまで魅了するのはなぜなのか? 実際に乗ってみて、その理由を探ってみたぞ。
1.空港に着いた瞬間からキティちゃんづくし!
東京羽田-台北松山路線を利用したのだが、羽田空港にキティちゃんの立て看板が! チェックインカウンターのモニターもキティちゃん、バゲージタグやスーツケースに貼るステッカーもキティちゃんと、すでにキティちゃんづくし!
搭乗券もキティちゃんの絵がプリントされていた。「この部分ってほどなく回収される部分なのでは(笑)」と思わずツッコミたくなるほどの徹底ぶり。搭乗前からキティワールドが始まるのだ。
2.座席周り、食事、化粧室のアメニティまで細部へのこだわり
中はまるでテーマパーク状態である。目につくもの全てにキティちゃん仕様である。記者(私)が機内で発見したキティちゃんは……
【座席周り】
リネン、クッション、機内安全マニュアル、エチケット袋、機内ショッピングカタログ、イヤホン袋など
【化粧室】
ハンドソープ、化粧水、乳液、紙コップ、トイレットペーパーなど
ウヒャアアア!! これはすごい! トイレットペーパーやうがい用の紙コップなど使用後、瞬間的に捨てるようなものにまでキティちゃんだ。このほか、客室乗務員のエプロンやネームバッジ、機内食や食器にもキティちゃんがあしらわれていた。
キティジェットでは、キティちゃんがどこまでも着いてくるのだ。ここまでされると、もう、すがすがしさまで感じてしまうぞ。
3.定期便である=航空券予約の段階でキティジェット確定
他航空会社でも、人気キャラのラッピング機は実施されている。記者(私)も、乗りたくて何度か問い合わせをしたことがあるが「当日にならないとわからない」と言われることが多かった。
しかし! キティちゃんジェットは、どのフライトで飛ぶのかが予め決まっている。つまり航空券の予約の段階で、キティちゃんジェットに乗れるかどうかがわかるということだ。これは旅の前からワクワクだ! ちなみに羽田-台北松山路線は基本的に全ての便がキティちゃんジェットである。
4.魅力はキティちゃんだけではない! USB端子など機内設備も充実
キティちゃんジェットでは、エコノミークラスでも全席にUSB端子がついていてスマホの充電も可能だ。機内でもバリバリ使えるし、スマホの充電満タン状態で現地に到着できるというのはありがたい限りである。
また映画やゲーム、地元台湾のテレビ番組などを楽しむこともでき、キティちゃんを差し引いても乗り心地は最高だ。
異常なまでに徹底したキティちゃんワールドに、充実した設備。ここまでされると、エコノミークラスなのになぜかVIPな気分になってしまうぞ。非日常的な特別感を味わえるのがキティちゃんジェットの一番の魅力なのだろう。
なお、キティちゃんジェットは日本からは羽田-台北松山間以外にも、成田、福岡、札幌と台北を結ぶ路線もある。航空券もキティちゃんジェットだからといって価格が大幅に変わるわけではないので、台湾に行く予定のある人は検討してみてもいいだろう。
Report:沢井メグ
▼空港に着いたときからキティワールドの始まり!
▼搭乗券にもキティちゃん……これってすぐ回収されるよね?
▼発着地やフライトにより機体のデザインも変わる! むむ、制覇したくなるではないか
▼妹のミミィちゃんもおるで
▼機内の徹底ぶりもスゴイ
▼化粧室にまで!
▼USB端子!! スマホの充電もこれでバッチリだ