工具に文具に調理器具、食品に飲料に消耗品……と、様々なモノには「業務用」が存在する。使命は業務、使うはプロ。そこに飾り気なんて必要ない。質実剛健、実力重視、はたまた圧倒的な “量” がウリなのが業務用の商品だ。
そんな業務用の商品を見ると、ワクワクしてしまう自分がいる。それを手にとると、なんだか自分がプロになったような気にさえなってくる。「遊びじゃねえんだ」という気持ちになってくる。あれは一体なんなのか。
・プロ用の「カッターの替刃」の実力はヤバい
例えばカッター。私(筆者)が愛用しているのは、いわゆる普通のカッターだが、替刃だけは「プロ用」というシールが貼られた業務用・プロ用のモノを使っている。10年以上も前に十数枚入りの商品を購入したが、まだ新品の替刃は残っている。
・「ザクッ」ではなく「シャッ」
替刃の色は黒い色。お世辞抜きで切れ味抜群。普通のカッターの刃が「ザクッ」ならば、プロ用の刃は「シャッ」である。仕上がりも、そして気持ちもプロ(風)になれる。それが業務用の魅力である。
・そっけないパッケージデザインも最高
業務用の魅力は、なにも実力だけではない。食品なり飲料なりも含め、業務用商品のほとんどは「そっけないパッケージ」である。潔く「商品名だけ」なんてのも多い。あくまで勝負するのは「中身」なのだ。
・ホームセンターや業務用スーパーのワクワク感
業務用の商品を物色するには、プロも御用達の大型ホームセンターや業務用スーパーに行くのが手っ取り早い。私は遊びに来ているのだが、素人を寄せ付けない「遊びじゃない感」が実に心地よいのである。
・安いのにビッグサイズで異常興奮!
そんなホームセンターや業務用スーパーで、「安い……けど、こんなにいらないよ!」というサイズの食品や飲料などを見ると、興奮状態はMAXに達する。デカすぎるので買わないが、物色するだけでもワクワクなのだ。
・業務用ゲーム筐体を買ったこともある
寝ても覚めても業務用。業務用シンドローム状態だった遠い昔の私は、スーパーの店先に置いてあるような「業務用ゲーム筐体」を買ったこともある。小さいサイズを購入したが、部屋に入れると想像以上にデカかった。
・夢の「部屋がゲーセンに状態」を実現
家の中にいながらも、わざわざ100円入れてゲームをした。それで貯金ができると思っていた。ソフトとなる「ゲーム基盤」も数枚買った。夢の「部屋がゲーセンに状態」を実現したわけだが、まさかの展開に直面した。
・3日で飽きた
なんと3日ほどで飽きてしまったのだ。いつかは飽きるとは思っていたが、まさか3日で飽きるとは思わなんだ。ゲームに関しては、家でやるなら「家庭用」、一方の「業務用」は外でやるから楽しいのだがと痛感した次第である。
執筆:GO
GOさんのシリーズコラム『あれは一体なんなのか。』
▼業務用筐体が到着しトランス状態に入る13年前のGOさん