ドブ油、ニセモノの肉に、革靴から作ったゼリーに病死鶏……企業の顧客を省みない利益の追求やずさんな管理により、食の安全問題が度々表面化する中国。先日、水について不安な現象が起きたそうだ。なんと、ある日突然、水道をひねったら真っピンクの水が出てきたのである。
真っピンクの水が出てきたのは、中国山東省・済南市のある地区のことだ。3月14日の昼頃、うっすらと色がついているのに住民が気がついた。しかし、住民は「大したことはないだろう」とその水を飲み、煮炊きもしたそうだ。そして水を飲んだところ、頭痛と吐き気に襲われたという。
そしてその日の午後、水はついに言い逃れもできないほど真っピンクに!! ここまでくるとさすがに誰も飲もうとは思わなかったようだ。この被害は500世帯に広がった。毒物や工場などからの排水が混じったのではないか、過マンガン酸カリウムが混入したのでは、と具体的な物質名まで出て、一時は騒然としたという。
このニュースに中国のネットユーザーからは
「何この色!?」
「笑えない」
「狂ってるよ」
「うわぁぁぁぁぁ!! 怖いよぉ」
「マァ、ステキなバラの色」
「もうこの国どうなってるの!?」
「国家にいいようにされてるよ~」
などと不安な思いを口々にしている。
しかし、現地水道会社が行った調査によると、人体には害はないということがわかったらしい。何でも、熱湯が水道管に入ったため色が変化したものと見られるとのこと。
多少のサビや水垢ならわかるが、熱湯を水道管に通しただけでこんなケミカルな色の水が大量に出てくるなんて信じられないのだが……。やはり、中国では水道水は煮沸しても飲まないほうがいいだろう。