いくら美人のアイドルでも、どんなに清潔なイケメンでも、ほぼ毎日トイレに入って大便をする。生きているのだから仕方がない。ニオイや色、そして太さや柔らかさの違いはあれど、人間みな大便をするのである。
しかし、時として大便をガマンしなくてはならない状況になったりもする。下痢気味ならば極めてヤバいが、太くて固めの大便ならば、しばしの間はガマンできる。そしてその時思うのだ。「なんて気持ちが良いのだろう」と。あれは一体なんなのか。
・セッティングが重要
大便ガマンが気持ち良いと思う状態にもっていくには、ある程度のリラックスした状況が必要である。電車の中や映画館の中などは論外であり、知人宅や会社などでも「気持ち良い」とは思いにくい。
理想は自宅。それも、「行こうと思えばすぐにトイレに行ける状態」であろう。トイレに行けば、すぐに出る。だが、あえてガマンする。あえて肛門からの「出していいですか?」というサインを無視するのだ。
・なぜ太くて硬い大便なのか
肛門は「なぜ出させてくれないのですか!」と懇願している。だが、私は頑として許可はしない。「まだまだ」と首を横に振り、冷や汗を垂らしながら限界値まで耐えるのだ。しかし、肛門も負けてはいない。
太くて硬い大便を、なんとかして押し出そうとする。「だめだ、まだだ!」と私は耐える。これが軟便ならば、肛門は無許可で通過させようとするが、太くて硬い大便ならば、ある程度の押し問答が可能なのである。
・ダブルで気持ち良い
出るか出ないかの瀬戸際は、なぜだかとても気持ち良い。自らの肛門と無言で熱く語り合い、一対一で決闘している気にさえなってくる。もうこの時点で気持ち良いのだが、この後、さらに気持ちよくなる。
「私もがんばったが、オマエもよくがんばった。お互い、もう限界であろう」という気持ちになったタイミングでトイレに行き、恍惚の表情で排便をする。あまりにも太くて硬いと肛門が痛くなるが、それもまた気持ち良いのだ。
・無理はするな
もしもチャンスがあるのならば、無理しない程度に「排便ガマンの快感」を味わっていただきたい。自分を見つめなおす意味でも、自分の肛門と静かに熱く語り合っていただきたい。きっと何かが見えてくるはずだ。
今日が無理でも、明日がある。チャンスは毎日やってくる。ただし、無理してガマンしないこと。我慢しすぎて便秘になったら一大事である。シチュエーションや大便の状態を見誤ると大変なことになったりもする。何事もほどほどが肝心だ。健闘を祈る。
執筆:GO
GOさんのシリーズコラム『あれは一体なんなのか。』