韓国にたびたび観光に出かける男性、木下さん(仮名)の韓国旅日記。今回は、韓国名竹島(チョクト)に上陸しようとしたことについて寄稿頂きました。以下は木下さんによるレポートです。
・韓国名竹島(チョクト)とは
どうも、木下です。今回は韓国名の竹島に行こうとしたときのことを、お伝えしましょう。誤解がないようにお伝えしますが、チョクトは日本名の竹島(韓国名:獨島、トクト)ではありません。韓国で竹島と呼ばれる島、正式には竹嶼(チョクソ)と言います。ウルルンドから東へ約2.2キロ。細長い小さな島です。無人島かと思いきや、おばあさんが一人で住んでいるとのこと。港からチョクト観光遊覧船が出ているので、行ってみることにしました。
・観光遊覧船は日に二本
船はウルルンドの港から出航します。午前9と午後2時の二本。私(木下)がウルルンドを訪ねたのは日曜日のことです。韓国本土から大勢の観光客が訪れていたためか、乗船券はすぐに売り切れに。幸い、私は乗船券をゲットできました。
・手狭な船内
船はあまり上等なものではありません。とはいえ、漁船よりは立派といえるでしょう。そこに次から次へと客が乗り込んできます。ウルルンドへトレッキングにやってきた、中高年の方が多いように見受けられました。なかには若いカップルもいるようでしたが、本当に少数。船内は天井が低くて狭いです。乗客は身を寄せるようにして、出航を待ちました。
・乗客をチェックする警察官
日本人の私は、この島で目をつけられていたようです。島に滞在している間に、突然尋問を受けるというようなことはありませんでした。しかし、宿屋のおばちゃんを通じて、行動をチェックされていたようです。乗船口に警察官がいて、「来たか」という顔で見られました。特に何かを言われるわけではないのですが、こちらの行動を把握しておきたいという意図が伺えます。
・出航直前に突然欠航
ようやく出航時刻を迎え、出発を待つばかり。早く船出しないかなと、窓の外を見ていると、突然船内アナウンスが流れました。「目的地(チョクト)周辺は強風のため、出航を取り止めます」。え? 一瞬耳を疑いました。もしも天候不順がわかっていれば、もっと早く出航取り止めの判断ができたはずです。それが急に、なぜ? 疑問はつきないのですが、他の乗客はゾロゾロと船の外へと出ていきます。仕方なくそれにしたがって船を降りました。
結局、チョクトにたどり着くことはできませんでした。私はこの日の午後1時の便で、再チャレンジできないまま、韓国本土に帰りつきました。どうして急に出航取り止めになったのでしょうか。機会があれば改めて挑戦したいと思います。
文、写真:木下さん
▼ ウルルンドの乗船券売り場
▼ 港にあるチョクト観光遊覧船の看板
▼ 乗船券は1万5000ウォン(約1200円)です
▼ 韓国本土からの観光客。中高年層が大半です
▼ 船内は天井が結構低い
▼ 遊覧船から見た、ウルルンドの港
▼ 突然欠航になり、乗ったばかりの船から降りる人たち
▼ チョクトにはおばあさんが一人住んでいるのだとか