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どの街にも隠れた名店ってありますよね。「なぜここに?」と思うような場所にありながら、驚くほどレベルの高いお店。東京・中目黒の「うどん sugita」もそんな隠れ家的な名店です。

昼のみの営業で売り切れ次第終了。時間的な制約があるだけでなく、一日限定7食のレアメニューがあります。それが海苔がどっさりと乗った、海苔ぶっかけうどんなのですッ!

・こんなところにうどん屋?
お店は東急東横線の高架下の住宅街にあります。線路に沿うように歩いていけば、お店にたどり着くのですが、周囲は完全な住宅街です。お店が立ち並ぶエリアとは、真反対にあるために「本当にお店はあるのかな?」と戸惑ってしまいます。到着すると住宅街にある理由がわかりました。どうやら住宅を改造して、店舗利用しているようです。大変あたたかみのあるお店の雰囲気に、好感が持てました。

・常時満席、合い席で譲り合い
席数は14席。元が住宅ですから、店内はそう広くありません。したがって、合い席が基本。誰もがテーブルを譲り合って、うどんを待ちます。来店する多くは近所の常連さんのようで、お店の人と親しげに話しながら、空いてる席につきます。記者(私)が訪ねたときには、幸い一つだけテーブルが空いていて、スムーズに座ることができました。

・魅了的なメニュー
この日は限定7食の海苔ぶっかけを食べると決めていました。一日たった7食しか提供されないので、一度逃すとなかなか食べられないおそれがあります。次はいつ来られるのかもわからないので、とにかく海苔ぶっかけ一択。しかしやや肌寒かったので、温かいうどんも食べてみたい衝動を抑えきれません。肉汁うどんや牛肉きつねうどんなど、名前を聞いただけでもヨダレが出そう……。その気持ちを抑えて、いざ海苔ぶっかけッ!!

・海苔海苔海苔海苔!!
ついに念願の海苔ぶっかけとご対面。器は真ん中の温玉を除いてほぼ真っ黒。海苔海苔海苔海苔海苔海苔海苔海苔……。もみ海苔地獄とはまさにこのこと! まるで中央の温玉が巣ごもりしたような、ちょっぴりファンタジックなルックスじゃないですか。海苔かけりゃあイイってもんじゃないっしょ! とにかく視覚インパクトは絶大でござる!

・自家製しょう油をちょっとだけ垂らす
店員さんによると、食べ方はテーブルの自家製しょう油を軽く一回しするだけ。しょう油は味が濃いので、少な目がおすすめなのだとか。え!? 出汁で食べるんじゃないの? しょう油だけでは味が薄いような……。その心配は一口食べたら一気に解消しました! ウマいーーッ!!

・海苔の旨みがギュギュッと凝縮
温玉を崩してぐちゃぐちゃにして、もみ海苔と一緒にズズッうどんをすすると、もみ海苔の香ばしさが口に広がります。実はうどんには四国の清流吉野川の川海苔が混ぜ込まれています。しっかりコシのきいたうどんを噛むと、さらに海苔の風味と旨みを味わうことができます。たしかにこの味を出汁やしょう油で壊すのはもったいない。

味とともに興味深かったのが、モチモチしているのにヌメリがなかったことです。通常うどんはデンプン質由来のヌメリがつきものですが、それがまったくない。その証拠に、海苔がうどんにまとわりついていません。口当たりがさっぱりしているのに驚きました。

・五色揚げもウマし!
このほかにトッピングも追加オーダーできます。記者は青のり・小エビ・しょうが・さきいか・ねぎの五色揚げを追加で頼みました。サクサクの揚げ物を藻塩で頂く。う~ん、ぜいたく! 強いていえば、温かいうどんと揚げ物を一緒に食べたかったです。うどんのつゆで五色揚げを崩しながら食べれば、お口のなかはヘブン状態になること間違いないでしょう。「うどん sugita」おそるべし、一回では攻略できなかった! 昼のみの営業で売り切れ次第終了ですので、どうしてもここのうどんを食べたいという方は、お早目に!

■店舗情報 うどん sugita
住所 東京都目黒区上目黒2-47-5
営業時間 平日11:30~14:00、土日祝11:30~15:00(売り切れ次第終了)
定休日 水・木曜日

レポート:フードクイーン・佐藤
Photo:Rocketnews24

▼ 待つ間に出てきたうどんの揚げ物sugita2

▼ そしてこちらが、海苔ぶっかけうどんsugita3

▼ 温玉が巣ごもりしているようですsugita1

▼ 麺には川海苔が混ぜ込まれているとのことsugita4

▼ 温玉を崩し、お好みで天玉をかけて召し上がれsugita5

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▼ 五色揚げも美味sugita7

▼ 天玉かけ放題も嬉しい~ッsugita8

▼ 隠れ家的なお店「うどん sugita」sugita9

東京都目黒区上目黒2-47-5