韓国には「ポンチャック・ディスコ」という音楽ジャンルがある。2拍子を基調とした独特のリズムでメドレー式に歌い続ける大衆民謡だ。そのポンチャック界の帝王といえば、かつて日本でも静かなブームとなった「イ・パクサ(李博士)」であるが、新曲をひっさげて帰ってきたという。
本日2012年10月24日にリリースされた新曲は全3曲。なかでも超ハイパーポンチャックチューン『ア・ス・ラ・バル・バル・タ』はダウンロード用のビデオクリップまで用意されている力作なのだが、イ・パクサ公式YouTubeページにて動画を発見してしまったのでご報告しておきたい。
動画のタイトルは「Asura-Bal-Bal-Ta’ Official HD Music Video」である。登場しているのは久々の表舞台で、やや緊張気味の嬉し恥ずかしイ・パクサであり、相変わらず「ジョワジョワ♪」とパクサ節も炸裂させているのだが……何か違う。あえて言おう、「喝」である!
リリース当日にダメ出しをするのも何かと思うが、日本で100本の指に入るであろうポンチャック好きな私(記者)から言わせてもらえば問答無用で「喝!」である。何がダメなのか、あえて箇条書きで書いてみたい。
・世界的に流行したPSYの『江南スタイル』のPVに、あからさまに似ている。
・そもそもイ・パクサのポンチャックじゃない。イ・パクサ感がまるでない。
・あえて「ダサさ」を狙いすぎて、本当にダサい。というか悲しい。
である。『江南スタイル』の後釜を狙ったのかイ・パクサ。日本でパラパラが流行したときも、いち早くパラパラの振り付けを導入した新曲をリリースして大コケした経緯もある。また同じ過ちを繰り返してしまうのかイ・パクサ!
ちなみに私が思う最高峰のイ・パクサ式ポンチャック映像は、過去に「最新K-POP】ポンチャックの帝王「イ・パクサ(李博士)」はいまだ健在 / 観客総立ちの伝説ギグ映像を発見!」という記事でもご紹介した「イ・パクサ(李博士)民謡メドレー2011」である。この動画の何がスゴイのかは……
・ソウル郊外のガーデンでパクサが公演していたという事実!
・最初からポンチャック全開で観客もノリノリすぎる!
・イ・パクサも気合十分だけど、良い感じでリキも抜けていて絶妙!
・観客のほとんどはおばちゃんだが、すさまじいグルーブ感!
・遠くの方にいるおばちゃんまでノリノリなことがシルエットでわかる!
・もはやレイブの域!
・おばちゃんからの「ハイハイハイハイ!」という合いの手も!
・おばちゃんたちより若いけど、若いオッサンたちがお立ち台に乱入!
・若オッサンのズボンを脱がせたり触りまくるおばちゃんたち!
・若オッサンのクネクネダンスにも注目!
・渋すぎるギター演奏!
・あまりの一体感にイ・パクサ自身も満足気な表情!
……といった感じである。収録時間は5分16秒だが、すべての時間に見どころがある。5分なんて一瞬で過ぎてしまうほどの奇跡的な映像。これがイ・パクサである。これがイ・パクサのポンチャックなのである! たのむから目を覚ましてくれ、イ・パクサ!!
(文=GO)
参照元:Youtube officialEPaksa