【三十代女子の恋愛奮闘記】「オンナって、スパゲティじゃなくパスタっていうよなぁ」……男性陣からよく聞く言葉です。そもそも、「何を食べたい?」と訊ねられた際に、「パスタ!」と答える女性のなんと多いことでしょう。確かに、値段的にも食事のボリューム的にも、お手軽であることは確かです。

デートでトンカツ定食というのも情緒がないですし、カレーだと匂いが気になるという人もいるでしょう。尚、お酒を伴うデートの場合は、「何を食べたい?」ではなく、「どういうお店がいい?」という点を訊ねられることがほとんどですから、ここでは語らないことにしましょう。

問題は、ノンアルコールのデートです。昼でも夜でも、「飲み」ではなく「食事」の場合は、ほとんどの女性がパスタを食べたがります。ということは、世の男性たちは、「パスタ!」という言葉をうんざりするほど聞かされているということになります。もちろん、パスタが悪いということではありません。私とて、パスタは大好きです。

しかし、デートの本来の目的は、「食」ではなく「恋」です。例えどんなにパスタが好物だとしても、パスタは女友達と食べに行くとして、デートの際は違う食べ物を挙げては如何でしょうか?  そうすることによって、「個性的な女性」として印象づけることが可能できます。

では、具体的にどのような食べ物を挙げるべきなのか?  それに関しては、パスタ以外でしたらなんでもけっこうです。世の男性陣が聞き慣れている「パスタ」以外を提示することが肝心なので。但し、男性のタイプをよく見定めて、「トンカツ定食だと引かれそうだからハンバーグにしておこう」など、最低限の計算は必要です。

どうしてもパスタがいいという人は、パスタでもけっこうです。ですが、せめて「パスタ」ではなく「スパゲティ」と答えてください。パスタが指す意味には、ラザニアやペンネも含まれます。ですが、皆さんが言う「パスタ」とは、おそらくスパゲティのことですよね?

「スパゲティもパスタなんだから、パスタでいいじゃん!」と思う人もいるかもしれません。確かにそのとおりなのですが、ここで重要なのは、相手に自分を印象づけることです。スパゲティをパスタということに対して、「気取りやがって」と思っている男性も少なくありません。

つまり、「スパゲティ」という女性は、希少価値が高い存在ということ。パスタをスパゲティということで生じるデメリットもないですし、是非「スパゲティ発言」をお試しください。

恋愛コラムニスト: 菊池美佳子