カプリチョーザに行くと必ず “トマトとニンニクのスパゲティ” を注文する。店に行くまでは「たまには違うパスタも食べてみよう」と思ったりするのだが、席に着くとどうしてもこのパスタを食べたい舌になってしまうのだ。
すっかりトマトとニンニクのスパゲティジャンキーである。むむむ……ここまでくれば、いつでも我が家で食べられるようにするしかない。いざ “トマトとニンニクのスパゲティ” を再現してみせようではないか!
・作ってみた
カプリチョーザ創業当時からの看板商品として知られている『トマトとニンニクのスパゲティ』。ニンニクがこれでもかという程に入っていて、美味しいよな。
これは記者の感覚だが、こちらのメニューに限らずカプリチョーザは店舗によって同じ商品でも割と味が異なる。そのため、みなさんと同じ味を想像できているかは怪しいかもしれないが、ウマいことには違いない。
さて。これまでに幾度となく、記者が一番好みである某店舗の “トマトとニンニクのスパゲティ” に近い味を家でも作ろうと試みてきた。しかし悲しいかな、成功したことが一度もない。
使われている材料はなんとなく想像できるものの、それらを混ぜ合わせても店の味にはならない。シンプルであるはずだが、そうしたものほど力量が問われることがよくわかる。
しかしこの度、試行錯誤の末になんとか「ちょーっと近いかも」というレベルにまで、たどり着くことができた。これは皆さんにお知らせせねばと、筆を執った次第である。詳しい作り方などは、以下をご覧いただきたい。
【材料(1~2人分)】
・トマト缶(トマト紙パック):1缶(1パック)、トマトジュースでも可
・玉ねぎ:半玉
・ニンニク:2分の1~3分の1玉
・赤唐辛子:1~2本
・パスタ:1束
・粉チーズ:たっぷり
【作り方】
1.玉ねぎをみじん切りにする。ニンニクは半分はみじん切り、残りは縦にスライスする。
2.プライパンにオリーブオイルをひいて、玉ねぎをしっかり炒める。玉ねぎがしなしなして来たところで、ニンニクを入れる。
3.玉ねぎとニンニクの色が変わってきたところで、トマト缶を入れる。トマトはザルなどでこすとベスト。
4.3に塩コショウをして、種を取った赤唐辛子を入れて煮詰める。途中ローリエを入れて、さらにしっかり煮詰める。
5.4がもったりしてきたところで、別の鍋で湯を沸かしてパスタを茹でる。
6.トマトソースに粉チーズをこれでもかという程に入れる。
7.茹でたパスタを6にからめて完成。
・やはりどこか違う。そうだ店に食べに行こう
もったりとした感じやニンニクの量など、割と記者が知る “トマトとニンニクのスパゲティ” に近い。鼻を抜ける強烈なニンニクの香りも、だいたいこんな感じで遠くない。これは…… “トマトとニンニクのスパゲティ” の背中くらいは見えている!!!!
……がしかし、悲しいかな “トマトとニンニクのスパゲティ” そのものではない。もう少し全体的に香ばしいように思うし、オリーブオイルの量も足りない気がしている。
むむむむむむ。 “トマトとニンニクのスパゲティ” はいやはやどうして、非常に難しい。近づいたと思えば遠ざかっていく、まるで男女の仲のようである。
なんとも虚しいこの気分を、紛らわすにはどうしたらよいのだろう。そう打ちひしがれていた記者に、吉報が飛び込んできた。なんと本日2021年7月14日から16日まで、カプリチョーザが大創業祭と題し店内飲食限定のディナータイム、 “トマトとニンニクのスパゲティ” を半額にするというではないか!
レギュラーサイズで税込1090円(一部の店舗では異なる)なので、545円で食べられるというわけだ。これは、安すぎでしょう。このご時世に、これ程太っ腹な話もめずらしい。ありがたいことだ。
このチャンスを逃すまじ。今こそ、自身の作ったパスタを見直すべく、そして完璧な “トマトとニンニクのスパゲティ” を作り上げるべく食べに行くしかない。
全国のトマトとニンニクのスパゲティジャンキーたちも、いざ、カプリへ急げっ!! ただし17時からスタートするサービスなので、その点注意だぞ。
参考リンク:カプリチョーザ大創業祭
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼カプリチョーザのトマトとニンニクのスパゲティ、いつの日か完璧に再現したい