自宅と会社を往復するあいだの通勤電車でのひととき。みなさんは何をして過ごしているだろうか。スマホでニュースをチェックしたり本を読んだり、短いようで長い時間を思い思いの方法で活用していることだろう。

しかし、ギュウギュウの満員電車ではスマホをポケットから出すことさえ困難なこともしばしば。そんな状況では時間を有効活用することもできず、ただひたすら時が過ぎるのを待つだけでストレスも疲労も溜まってしまう。

このような電車内での辛い時間をちょっと楽しいものへと変えてくれるのが「Strap Game(ストラップ・ゲーム)」だ。

スウェーデン在住のデザイナー、Jiang Qian氏のアイデアによるこのゲーム機は、電車やバスの中でも片手で安全に楽しめるようにと考え出されたもの。ストラップとは「つり革」のことを意味しており、その名のとおり、つり革兼ゲーム機なのである。

持ち手の部分に操作用のボタンがあり、画面を見ながら片手でゲームを楽しむことがきるうえ、つり革につかまっているので安全も確保されているというわけだ。スマホがどんなに便利でも、片手で操作しつつ、もう片方の手でつり革をつかんで荷物も持って……と、これはかなり辛いものである。

さらに、ゲームに夢中になりすぎても下車駅を見逃さないように、画面上の文字とバイブレーション機能で駅到着ごとに知らせてくれるという。

これさえあれば苦痛な通勤時間も短く感じることができ、毎日の移動が楽しみになるかもしれない。ただし、このStrap Gameは現在のところ構想段階であり、実現化するかどうかは不明とのこと。実際にこのような光景を見られる日がくるのかどうかはわからないが、興味深い発想であることは確かだ。

参照元:CNET(英文)