今年も深刻な飢饉に見舞われているという北朝鮮。国連及び諸外国に幾度も食料支援を求める姿はもはや見慣れた光景となってしまった感さえあるが、韓国メディアによると北朝鮮がシャネルやアルマーニなど高級ブランドを扱う百貨店をオープンさせていたことがわかった。

話題の高級百貨店は今年2月にオープンした「普通江(ポトンガン)百貨店」だ。百貨店のオープンは来年4月のキム・イルソン氏生誕100周年に向けた事業の一環だそうだ。

この百貨店はシャネルやアルマーニなど外国の高級ブランドを扱うほか、医薬品、家具、食品なども販売しているらしい。富裕層をターゲットにしたラインナップであることは言うまでもないだろう。

このニュースに対し華僑系アメリカメディア「看中国」は「国のエリート層に豊かな暮らしをさせることで忠誠度を高め、スムーズにキム・ジョンイル氏からキム・ジョンウン氏への政権交代させたい狙いがあるのだろう」と指摘。

また、韓国の専門家も「キム・イルソン生誕100周年に際し、エリート層に贈り物を与え、彼らの歓心を買おうとしている」としている。

これらの狙いが本当なら、政権維持のために飢えに苦しむ国民を見捨てたことになる。なお、キム・ジョンイル氏はキム・イルソン生誕祭に向け、既にピョンヤン市の再開発を命令したとの情報もあり、これらの見方により真実味を与えている。

参照元:看中国(中国語)