つきることのない悩み、「抜け毛」。生活のリズムとライフスタイルの変化から、抜け毛に悩む男性が増えていると言われているが、皆さんの頭部は大丈夫だろうか?

ハゲることへの不安感は古今東西、海を渡った中国でも同様だ。以下は、中医学の本拠地・中国が考える「将来ハゲないための9つの習慣」を日本語訳したものである。はたして10年、20年後、30年後もフサフサの毛を約束してくれるのか? 必見である。
 
其の一、毎日髪をとかすべし
毎日、朝・昼・晩に10回ずつ。毛根部の血流と栄養補給が良くなるそうだ。とかしながらマッサージをすると更に効果アップである。クシはプラスチック製より木製か水牛の角で作られたものが適している。但し、髪の毛が濡れているときは、絶対にクシを通してはならない。却って髪を傷つける可能性があるからだ。

其の二、洗髪には細心の注意を払うべし
洗髪はフケや痒みを抑え、頭皮の呼吸を助ける。回数は週に4~7回くらいが目安だ。洗いすぎも洗わなさすぎもいけない。髪の健康のためには適度に油分は残す必要がある。シャンプーはもちろん質のいいものを、すすぎにはぬるま湯を使おう。熱すぎる湯では必要以上に油分を流してしまう恐れがあるからである。加えて洗うときはマッサージをすると尚のこと良しだ。洗髪後は厚手のタオルで軽く拭き、自然乾燥させよう。

其の三、食事には毛根の喜ぶ栄養素を取り入れるべし
抜け毛や白髪の原因は中医学で言うところの「精血(せいけつ)不足」である。これには鉄分、カルシウム、ビタミンAを多く含む食べ物を摂取するといい。牛乳や鶏肉、魚類、赤身の肉、野菜と果物などがそれに該当する。偏った食生活はイカンのである。

其の四、ストレスを軽減させよ
ストレスが溜まれば溜まるほど、抜け毛や白髪はひどくなる。規則正しい生活と十分な休養、そして高揚した気分は精神の緊張を解き、抜け毛・白髪の予防にもなる。

其の五、油分を落としすぎる、もしくはアルカリ性のシャンプーは使うべからず
極端に油分を落としすぎると、髪は乾燥し、頭皮は死んでしまう。低刺激の天然成分のものか、髪質に合ったものを使うべきである。

其の六、通気性を確保せよ
髪は蒸し暑さに弱い。長時間、帽子やヘルメットをかぶるのはNGだ。特に生え際は、湿気に加え、帽子等の圧迫により毛穴・筋肉が緩んで、抜け毛、すなわち生え際後退を誘発する可能性が高い。帽子やヘルメットをかぶる場合は、キャップライナーをつけたりメッシュ素材のものを選ぶなど、通気性を確保してほしい。

其の七、喫煙は控えるべし
よく知られているように、喫煙は頭皮の毛細血管を収縮させ、頭髪の発育に悪影響を及ぼす。ハゲ防止という観点からもお勧めはできない。

其の八、酒はほどほどに
中国のパイチュウ(白酒)に代表されるような、アルコール度数の高い酒は頭皮に汗と湿気をもたらし、抜け毛の原因となる。特に熱燗は影響大である。ビールやワインのようなアルコール度数低めのものであっても油断はできないので、要注意だ。

其の九、エアコンの温度は適切に
暖かすぎてもだめ、涼しすぎてもだめ。過度の乾燥と高すぎる湿度は頭皮の大敵だ。頭皮は我々が考えるよりデリケートなのである。今年は節電の必要もある。例年、エアコンをガンガンきかせている人は、これを機会に頭皮のためにも見直してみてはどうだろうか。
 
以上が中国五千年の知恵が導き出した結果である。「え、ただの健康法じゃねーか」とお思いの方もいらっしゃるかもしれない。いや、だが、漢(おとこ)ならむしろ健康と毛と両方ゲットできてラッキーくらいに構えようではないか。幸い、コストもリスクもほとんどない方法である。この9つの習慣で、ハゲない運命を得られるかもしれない。

参照元:看中国(中国語)