最近寒くなってきた。寒いのが苦手な人は「沖縄に行きたい、半袖で過ごしたい、泳ぎたい」と思う方も多いのではないだろうか? しかし沖縄の冬は意外と寒い。

私は生まれも育ちも沖縄なので県外の人に「沖縄って冬でも泳げる? 年中半袖?」とよく聞かれるが、実はどちらも無理である。常夏のイメージがある沖縄だが、やっぱり冬は寒いし、冬物の服も売っている。

沖縄の冬の気温はだいたい15~21度。たしかに県外と比べると気温が高く暖かい。めったにならないが10度以下になるとニュースや新聞に掲載され大騒ぎになる。

多くの沖縄県民は最高気温が20度以下は寒い日と判断している。なぜなら風が強いため、体感温度は約10度になるなど、結構寒くなるからだ。

意外かもしれないが沖縄の人もダウンジャケットやマフラー、ババシャツ着用はいたって普通のことである。

天気予報の気温を見て「沖縄は温かい」と判断し、薄手の服装で来てしまって予想以上の寒さに驚く観光客は多い。しかしそれと同じくらい、沖縄県民の厚着に驚く人も多い。実は沖縄県民は寒がりなのである。

冬に沖縄に行く予定がある方は、ダウンジャケットとマフラー……とまでは言わないが、ぜひともジャケットなど羽織る物を持ってきて欲しい。

沖縄の冬についての余談だが、温暖な気候のため「白い息」が出る日は非常に少ないため、県外の寒い地域に行った時、沖縄県民はテンションがあがり「ハァ~、ハァ~」と白い息を出しまくる。沖縄県外で白い息を異常に出す団体がいたら、それは沖縄からの観光客なのかもしれない。
(文=大山小山

写真:ロケットニュース24