223 (1)

2月14日はときめき胸きゅんバレンタイン♪ というのは学生までではないだろうか。社会人女子にとってバレンタインは苦痛でしかない。だって、だって会社で義理チョコを配らねばならないんだもの……!!

不参加という選択肢がない訳ではない。しかし、断れば男からも女からも針のムシロになるのは必至。社内の潤滑なコミュニケーションのために、1000円なり、2000円なりを徴収されるのだ。正直、貧乏OLには辛い。

・虚しい

……と、思っていたのはかつてOLだった私。マジで金がなかったというのも事実だが、関わり合いの薄ーい人へのプレゼント代は本当に本当に高く感じたのだ。オッサンの中には礼の一言すらない人もいる。反応のないプレゼントほど虚しいものもない。

・あげたい人にはあげたい! 知らない人にあげる理由がわからない

“義理チョコ” という文化自体は悪くないと思う。バレンタインが、恋愛抜きで大好きな人や、お世話になっている人にお礼を伝えるいい機会なのは確かだし、そのための1000円や2000円、はたまた3000円だって全然高くない。

こちらが何かして喜んでくれる=一定の信頼関係ができている間柄と言えるだろう。そんな相手が喜んでくれるなら、お金も時間も惜しまないなんて普通のことなのだ。

だがしかし! 1年に1回話すかどうか……というか、私の存在を知ってるかどうかさえ怪しいオッサンのために身銭を切るのは辛かった。誰だって、理由なくほぼ知らない人のために何かしたいとは思わないでしょ?

・職場の義理チョコとは女子への義理である

とはいえ、職場とはチームだ。軍隊だ。私も義理チョコ部隊の頭数に入っているはずなので、参加しなければ迷惑がかかること間違いなし。それも忍びないので、「強制じゃないよ~」と言われても断ることはできなかった。

私の場合、義理チョコはオッサンへの義理ではなく、女子への義理だったと思う。超絶忙しいのに、先陣切ってオッサンに気を遣い、面倒なチョコレートの手配を進んでやってくれていた先輩への義理。そして、安月給のなか同じく身銭を切る仲間たちへの義理……!

そう思うと、本当にバラマキ系の義理チョコなんて誰が幸せになるのか不明だが、幸いにも2016年の2月14日は日曜日だ。ぃやったああああぁぁぁぁ!! 会社が休みという人も多いだろう。数年に一度のことなんだし、今年くらいあげたい人にだけあげたって罰は当たらないでしょう。

執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.