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2014年2月21日、三重県桑名市で納豆日本一を決めるコンクール、全国納豆鑑評会が開催された。主催する全国納豆協同組合連合会のホームページによると「審査員が、納豆の『外観(見た目)』『香り』『味・食感』の3つの項目を評価。5点満点の整数で出展納豆それぞれに点数をつけて審査」される。

カテゴリーは大粒・中粒部門、小粒・極小粒部門、アメリカ大豆部門、ひきわり部門の4つに分けられ、19回目となる今回は全国から208点が出展された。そして、研究者、文化人、食品関係者、省庁関係者など総勢30名の審査員による採点の結果、日本一の栄誉に輝いたのが、秋田美郷町のヤマダフーズが作っている「国産ふっくら大粒ミニ2」だ! 

・お取り寄せの場合、8個入りで1050円

納豆といえば水戸というイメージがあるが、その水戸納豆を破った「国産ふっくら大粒ミニ2」とは、どんな納豆なのか!? 納豆愛食歴30年、今でも1週間に5日は納豆を食べる納豆好きで、日本を制した味が気になって仕方ない私(筆者)は、すぐにヤマダフーズを検索した。

すると、ヤマダフーズのホームページからお取り寄せできることが判明。8個入りでお値段1050円。1つ131円の計算だ。スーパーなら3パック入りで100円を切る時代に、かなりの高級感といえる。しかし、だからこそ高まる期待! 送料込で1890円、その日のうちに注文した。6日後、ついに到着。もう待ちきれない。

・優しい色をした大粒

まずはパッケージに注目した。縦に太く入る金色の帯が目を引く。もちろん、もともとのデザインなのだが、日本一になった今ではこの金色が納豆業界のゴールドメダルに見えてくるから不思議だ。ふたを開けると、まさに大粒の大豆がこんにちは! 1円玉と比較すると、直径は1円玉より少し小さいぐらいで、大粒と名のつく納豆の中でも、ひときわ粒が大きい気がする。そして色が薄く、優しい色をしている。

私は早くご飯と一緒に食べたくなって、別添の本醸造醤油たれとカラシを投入した。このたれも色が薄く、カラシの色も重なって、混ぜれば混ぜるほど黄金色になっていく。粘り気も心なしか繊細で、用意した白飯に載せるとなぜか品を感じた。湯気の立つ白飯の上に大粒の納豆がこんもり。納豆好きにはたまらない図だ。いつものように茶碗を口に運び、一気にかき込んだ。

・秋田美人的なしっとりマイルド感

ゆっくりと味わう。一粒一粒が口に含むと存在感を主張する大きさだが、歯応えはふんわりと柔らかい。噛んだ瞬間、納豆の風味と一緒に大豆自体の旨味が口の中に広がる。これは美味い! 間違いなく美味い! ほかの納豆との違いを挙げるなら、マイルドな味付けで、納豆特有の香りもきつくないところ。「納豆です!」という主張ではなく、例えるなら、しっとりとしたなかにも芯のある和風の秋田美人といったところか。

日本一の納豆は、豊かな風味に加えて気品を感じさせる納得の一品であった。まさに納豆界のゴールドメダリスト。納豆好きはお試しあれ!

参考リンク:全国納豆協同組合連合会ヤマダフーズ
Report:川内イオ
Photo:RocketNews24.

▼「国産ふっくら大粒ミニ2」のパッケージ
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▼ふたを開けると大粒の大豆がゴロゴロ
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▼粒の大きさを1円玉と比較
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▼混ぜると一気に粘り気が増す。でも香りは控えめ
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▼ごはんにかけてみた!
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▼これまで食べたことのない品のある味に大満足
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