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ザギンでシースーといったら、世の中の「勝ち組」と呼ばれるバブリーな人たちのみ許された高級な食事だ。フツーの寿司店と違って職人もこだわりを持つ人が多いので、慣れないと食べる人のほうが緊張してしまう場合もある。

だが、そんな銀座の高級寿司店で無謀にも回転寿司でおなじみの『サラダ巻き』を頼んだらどうなるのだろうか!? 確かめるべく毎日3食、塩かゆかりをかけた白米を食べ金をコツコツためて万券を握りしめ、とある銀座の寿司屋に行ってみたぞ!

お店に入るとなんだか和服でキリッと決めた銀座の高級クラブにいそうなママや、やたらお金を持ってそうなおじさんがいっぱい! 正直オシッコ漏れちゃうぐらい緊張したが、あえて虚勢を張り、お好みで握ってもらうことにした。

まずはビールを頼むと、いきなりカニがドドーンと出てきた! こ、これ金足りなかったらどうしよ…とビビりつつも、何食わぬ顔をして食べる。そして食べ終わるとまた高級食材のアワビが! やべー!! もう金のことは考えずに食べることにするッ!!

そしてにぎりはちょっと通っぽく小肌からマグロ、サバ、うにいくら、シャコ、カワハギの肝乗せなどガンガン食べる! うっ、ウマすぎるッ…ちょっとずつ板さんと話すようにもなってきたので、勇気を出して言ってみるぞーーーーー!

「サラダ巻きください!」

板さん「かしこまりました。」…………あれっ!? なんだかフツーに答えてくれたんだが!? 銀座の高級寿司店でもサラダ巻きってじつはフツーにあるの!? そしてしばし待つと、庶民にはあまりに斬新すぎるサラダ巻きが出てきた…。

なんと具は刺身のつま、きゅうりの細切り、大葉、カイワレ、たくわんで、裏巻きにしてシャリの周りにおかかがまぶしてある。むむーっ? 高級寿司店だからトロとか高いネタがわんさかなサラダ巻きかなと思ったら、あまりにシンプルすぎるサラダ巻きだったのだ。

一つ食べてみると、コレがかなり美味しい! たくさん脂がのったネタや味の濃い魚を食べてきたので、一気に口の中がサッパリした。酢飯がドレッシングのようになり野菜を包み込み、ライスサラダのような感覚でいただける、締めには最高のサラダ巻きである。

もしコレを板さんが分かってて作っていたのなら、さすが銀座で活躍する寿司職人といったところか…なんとなく素人目ながら、素晴らしい職人技を見てしまった気がした。

そしてお会計は、ななんあなんあなななななんあんと1万5千円! たけええええええええええええっ! サラダ巻きで驚いてる場合じゃねえ高額さ(暗黒微笑)銀座の寿司屋ぱねええええええええっ!!!!!

いや、でもなんかメチャうまかったし、今度は2カ月塩かけライスで生活して、もっと高級なあの○兵衛でサラダ巻き頼んじゃうぞーっ!

文・写真=なかの

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▼コレが「銀座の寿司屋のサラダ巻き」だっ!

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