近年、運動機能や知能が目覚ましい進歩を遂げるロボット工学。文明の発展は嬉しいものだが、その代償が少なからずあることも忘れてはならない。

例えば、室内や街の監視カメラや、自動車の車間距離識別装置など、すでに私たちの身の回りにも高性能の「眼」を持つロボットがあふれていて、私たちの行動を常に監視しているのだ。今日だってキミが通勤するまでに、いったい何台の監視カメラにキャッチされたことか。

いったいロボットたちは、この世界をどのように見てどのように情報を収集しているのだろうか。そして、アナタはいったいどのように常時見られているのだろうか?

本日は、そんなロボットたちの視線が良くわかる動画『Robot readable world』をご紹介しよう。

この動画は、英国ロンドン在住のディレクター兼デザイナーのTimo氏が作ったもの。動画には、マシーンが見ている世界が映し出されるのだが、そこには線や四角や矢印などで視線が視覚化され、ロボットがどこをどのように注意深く観察しているかが良く分かる。

例えば、「駐車場や道路を目下に往来する車や人の動きをキッチリと追う」視線、「動きを捉えるだけでなく車体の動く方向を矢印で表す」視線、「往来する車をキャッチして番号を付けたり、『車』など物体が何であるかを判別する」視線、「微生物の動きを追う」視線、「交通標識に何が記されているかを把握する」視線、「人間の目や鼻や口などを識別する」視線などなど。

私たち人間が普通に過ごしているだけでは気付かないロボットたちの静かなる鋭い視線が複雑に飛び交っているのだ。悪いことをしようものなら、すぐにバレるから気をつけろ!

ロボットたちが自ら物を考え人間と同じ姿で自由に動き出す、そんな研究も盛んに行われているようだが、絶対に逃れられないこれらの「精巧な視覚」を見るにつけ、どうか制御装置だけは何よりも手抜きせずに開発していって欲しいものだと願わずにいられない。

どんどん開発されていくロボットの進化が楽しみなような、怖いような、なんとも複雑な気分にさせられる。キミはロボットの進化についてどう思うだろうか?

参照元:vimeo.com





▼動画でロボットの正確な視覚を確認しよう!