海鮮、ジンギスカン、スープカレー、ラーメンとグルメの枚挙に暇がない北海道・札幌。ここ数年で札幌に何度も行っている私(中澤)だけど、行く度に寿司食ってる。たまにしか味わえない観光客は、やっぱり王道を外せない。

しかし、そんな札幌において、寿司チャンスを1回逃しても良いレベルのグルメに出会ってしまった。その店の名前は『霧の下』。そば屋である。

・創業104年の老舗が挽いた大雪そばの店

札幌駅地下のショップ街「アピアウエスト」のストリートであるジョイフルウォークにあるこの店。入りやすいオープンな外観は軽食とか喫茶店っぽさが漂っている。

個人的には、そば屋に対して外観が古臭いほどウマそうな迫力を感じるためスルーしそうになったんだけど、店舗前に出た看板をよく見てみるとちょっと気になった。その看板には以下のことが書かれていたのである。


「北海道上川町 大雪のそば
霧の下のそば粉は北海道上川町大雪の蕎麦を使用
大正十一年創業の地元の土開製粉さんにて石臼で丁寧に挽いてもらっております
麺は自家工場にて毎日製麺をし各店舗に配送しております
出来立てのお蕎麦をご賞味ください」

上川町と言えば、知る人ぞ知るそばの名産地だ。で、「大雪そば」はそんな上川町が誇るそばブランド。大雪山の天然水と寒暖差が生む大地の恵みと言えよう。

・メニュー

JA上川中央の公式サイトの「上川町産『大雪そば』が味わえるお店」のリストにも、確かに『霧の下』の名前が挙げられている。見れば見るほど気になるぞ。そんなわけで入店してみた。

価格は最安帯のもりそばが税込750円、かけそばが税込780円と少し高め。とは言え、立ち食いそば屋ではないことを考慮すると、普通の価格帯だ。

また、丼セットに豚丼セット(税込1750円)があるのがちょっと良い。観光客目線としては分かりやすい北海道みを感じるグルメの1つである。

・大雪山を吹き抜ける風のごとし

迷った末に私は、人気で復刻したという「わさびそば大盛(税込1530円)」にしてみた。決め手はそばの真ん中に乗った茎わさび。いかにも冷やしそばの味を引き立てそうじゃないか。

食べてみると、わさびはツーンと来るほどではなく、ピリッと辛い程度の爽やかな味。かつお出汁が効いたキリッとした味のつゆがその爽やかな風味を引き締めるようだ。

で、その引き締められた爽やかさは、そばの味に集約されている。固めで歯切れが良いそばは、夏の暑い日でもこれだけは食べられそうな心地いいのど越し。ふわっと香るそばの後味と合わせて、その爽やかさたるや大雪山を吹き抜ける風のごとし。ウッマイなー!

・気取らない外観でこの味なのが良い

ウマイそば屋を探して色んな街を放浪する連載『立ち食いそば放浪記』。観光客ながら、これまでも鉄道グルメマニアがオススメする大通駅の『ひのでそば』や、札幌市民がオススメするテレビ塔地下の『大番』なども巡ってきたけど、味だけで言うと今回の『霧の下』が1位だと思う。価格帯が少し上だけどコスパは抜群だ。

冒頭の通り、観光客にとって熾烈なグルメ戦争状態である札幌。ゆえに、私も毎回目移りしてしまうんだけど、『霧の下』は札幌を訪れた際のレギュラー入りしそうな気配を感じた。気取らない外観でこの味なのがまた気楽で良い。今度は豚丼セット食べたいな。

・今回紹介した店舗の情報

店名 そば処 霧の下 札幌アピア店
住所 北海道札幌市中央区北5条西3丁目 アピアウエスト地下1階ジョイフルウォーク13
営業時間 11:00~21:30
定休日 無休

参考リンク:JA上川中央
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼APIAフロアガイド

▼『霧の下』はここ!

▼札幌に3店舗あるようだ

▼その味、大雪山を吹き抜ける風のごとし