
もはや現代の一大コンテンツとなったVTuber(ブイチューバー)。その最も大所帯な事務所である「にじさんじ」が先月、幕張メッセで計4日間にも及ぶリアルイベントを開催した。
VTuberというのは、有り体に言えばアニメ風のガワを被った配信者(ライバー)のことだ。動きや表情は最新技術によって視聴者へダイレクトに伝わるのだが、基本は画面の中の存在。
そんな画面の向こうにいるバーチャルな存在と現実(リアル)がどう交錯しているのか、実態を確かめるために今回初めてリアルイベントへと足を運んでみたぞ。いろいろと衝撃を受けるイベントだったので、画像多めでレポートしていこう!
・圧倒的女子率! にじさんじフェス 2026
「にじフェス2026」は正式には2026年5月16日~17日で開催された。
5月14日・15日は「スペシャルステージ」というライバーが複数人参加する大型ライブのみおこなわれていて、16日・17日はライブと並行して展示やアトラクションなどが楽しめるフェスが開催された。要は、4日間連続で大型ライブをやっていたというわけ。
どれも参加や観覧には入場券が必要なのだが、ライブはもちろんのこと、展示だけでもチケットが取れないという声がSNSで散見されていたな……。現地へ足を運べた人は、幸運の持ち主か、ファンクラブ先行抽選、イープラス先行抽選、一般販売、リセールと、戦い抜いた猛者ということだ。
訪れたのは5月16日の土曜日。入場は9時からなのだが待機列は5時から案内開始だったみたい。しかもネット情報だと4時半の時点ですでに200人並んでいたらしいからな。ガチファンの熱量がやばすぎる……!
夜が明ける前から並んでいる人達なんてきっと余程のオタクのはず。全面プリントTシャツとか概念コーデで身を包んでいそうだなと入口で観察していたところ、現れたのは意外にも普通のかわいい女子たち。そのあとも途切れることなく入場が続いたのだが、なんだかオシャレな女子がやけに多くないか……!?
早朝から並ぶってだけでそもそも気合い入っているのに、格好も髪型もしっかりキマッていてビビる。なんならヒールとか履いてる方もいるし。
痛バ(缶バッジがたくさん付いたバッグ)を持っているから熱心なオタクだということは分かるのだが、それにしたってかわいくオシャレしている女の子が多い……!
全体を見渡しても、いにしえのオタクみたいな方々はもはや少数派で、圧倒的に女子率高め。
この時点で、リアルイベントが初めての私(まろ)はかなり驚いてしまった。バチバチにキメたキラキラ女子達がぬいを片手に自撮りしているだなんて、平成を生きてた自分にとってはなんだか不思議な光景であったのだ。
VTuberって基本インターネットの世界だから、アニメや漫画よりもさらに深いところに入口がある文化だと思っていたが、その認識は間違っていたのかも。
自分の周りにあまりファンがいなかっただけで、VTuberってのは今やかなり世間一般にひらかれたエンタメなんだと痛感したな。もしかしたら「推し活」の台頭で「オタ活」へのハードルがいくぶんか下がったのかもね。
・VTuberのリアルイベントとは
リアルイベントというと、対象と実際に会えるイベントだという印象が強め。ただ、VTuberはバーチャルな存在なので、リアルイベントとはいえその姿をほいほい見ることはできない。
ライバー本人(?)の姿をリアルタイムで見ることができるのは、「ラジオブース」や「オープンステージ」、「視聴覚室」など一部イベントのみ。
その他のアトラクションは、監修だったり、収録映像だったりと、ライバー本人を直接見られるわけではない。であるにも関わらず、どれも長蛇の列なんだよね。待ち時間なんてもはやディズニーランド並みだ。
また、着ぐるみショーやヒーローグリーティングなんかは超人気で、本人ではなくてもこれだけの影響力を持つのかと驚かされたな。ファンでもなんでもない人からしたらもはや意味がわからないかもしれないが、キャラクターそのものが愛されている表れなのだろう。
なんなら、動きも喋りもしないスタンディパネルにとんでもない人集りができてたからな。一定時間ごとに人物が入れ替わるのだけど、人気キャラがやってくるとその周辺は一瞬で戦場に。
私もまさか「小柳ロウ」のパネル1つで命の危機を感じることになるとは思いもよらなかったぞ。スタッフさんが一生懸命誘導はしてくれていたのだけど、冗談抜きに会場に渦潮が発生してたからな。
・バーチャルライバーを身近に感じた部分
にじフェスはステージやアトラクションのほか、「展示」も見どころだ。今までに登場したぬいぐるみや、ライブで着ている衣装など、にじさんじにまつわる様々なものが各ブースに展示されている。
一番混みあっていたのは「美術室」。私が確認した限りでは、もっとも混んでいる時は入場までに100分待ちであった。
美術室には、私物展示や、ライバーが描いたイラストの展示、普段使っている香水の展示など、ここでしか見られないものが盛りだくさん。
なかでも私物展示は毎年かなり人気の催しみたい。普段の配信で使っているギターや、宝物の指輪、さらには未使用の水着まで、ライバーのコメントとともに展示されていた。
普段完全バーチャルな存在だけあって、物が展示されているのをみると妙にリアルでおもしろい。こういう言い方は良くないのかもしれないが、バーチャルの向こうにいるであろう「人間」を感じることができる、見応えある内容であったな。ファンにとってはこういうのたまらないよね。
そして、美術室と同じくライバーを身近に感じることができるものが会場中の落書きだ。
壁や柱、ポスターなどに各ライバーが落書きをしまくっているのだけど、それぞれの個性が出ていていくら見ても見飽きないんだよね。
グッズとかのサインは基本複製だから、直筆のメッセージが肉眼で見られるというのは結構レア。どの落書きが誰のものか、いろいろと議論しながら愛おしそうに写真に収めているファンの姿がとても印象的であった。
もちろんオープンステージやラジオブースでライバーと会うことはできるのだけど、我々と彼らの間にはモニターという越えられない壁があるからね。
そういった意味で「あぁ、同じところに存在しているんだな」と一番感じさせてくれたのは「私物展示」や「落書き」だったというわけ。まあ人によって諸説あるだろうけど、にじフェス初参加の私にとっては、ライバーさん達を一番身近に感じたのはこの部分だったかな。
・にじフェス、想像以上に凄かった
さすがVTuber業界最大手の1社だけあって、規模がデカいし盛り上がっていた。この写真に写ってる範囲なんて、全体のおよそ10分の1だからね? とんでもない規模ですよ。
会場はもちろんめちゃくちゃ広いんだけどそれ以上に人が多くて混みあっているので、1日で全てを回りきるのはかなり難しいと感じたぞ。朝イチは人が少なくスムーズだったので、来年参戦を考えている人がいれば、なるべく早くから並ぶのが結局正解なのだろう。
そして、VTuber、ひいてはにじさんじの「リアルイベント」というのを今の時点で経験できたのはとても良かったと思う。
VTuber文化はこれからますます大きくなっていくだろう。今これだけ勢いがあるのなら、来年以降も「にじフェス」は続くし、内容もどんどん進化していくはず。これからの未来がどうなっていくのかより楽しみになるような、そんなリアルイベントであったな。
参考リンク:にじさんじフェス 2026
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
▼ヒーロー人気がすごい! 「伊波ライ」くんのパネルも大混雑でした
▼ライブや番組に使われた道具が展示される「資料展示室」も美術室と同じく待ち時間が長めでした。
▼総理大臣と肩を並べたVTuberがにじさんじに居るんです…! その時のトロフィーも飾られてました。
▼オープンステージ。ちゃんとライバーがそこに居るよう立体で見えるのが本当に不思議。どうなっているのか仕組みが全く見当もつきません。
▼わけわからない落書きも多数。
▼完全なる伏線だった例のポスター。泣いてます。同士に幸あれ。
まろ




























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