
最近、韓国発のちょっと変わったチャレンジが話題になっている。その名も、「バターラン・チャレンジ(Butter Run Challenge)」。
生クリームを持って走るだけで、走行中の揺れによってバターが完成するというものだ。
手作りバター自体は珍しくないが、「走りながら作る」という遊び心とストーリー性は、けっこう好きだ。
SNSでは「10km未満でもできた」という声も見かけるが、実際どれくらいで完成するのか? そしてコスパは?
ということで今回は、ランニング習慣のない私(夏野)が実際に挑戦してみた。
・材料選びも大切
必要なのはシンプルに生クリームと塩だけ……なのだが、ここに重要なポイントがある。
・動物性の生クリームを使う
・脂肪分は高め(35%以上推奨)
ということ。今回は脂肪分45%のものを使用することにした。
ジッパー付き袋に小さじ1の塩を加え、そこに生クリーム200mlを入れていく。
袋の中でしっかり動いたほうがよさそうなので、あえて空気は抜かずに密封。万が一の惨事を防ぐため、袋は二重にしておいた。
ちなみに私は、ランニング習慣はない。会社員時代に職場チームで駅伝に出たり、ニューヨークでナイキのランイベントに参加した経験があるなど、苦手意識はないが、最近の運動は散歩とママさんバレーくらい。
つまり今回は、ガチランナーでなくても成立するのかという検証でもある。
・ランニングスタート
では、ミニショルダーの中にバターの材料を入れた袋を仕込んで出発。
距離計測には「Nike Run Club」を使用する。
今の時期は、気温がちょうどいいし、走りやすい(花粉はつらい)。
袋が揺れたほうがいい気がして、途中でバッグのひもを短めに調整してみる。
そして3km地点で中身を確認してみると……
すでに液体ではなくなっていた。ただし、これはまだバターというよりも、ホイップクリームに近い状態だ。
この時点での結論として、「ホイップクリームラン」なら初心者でも余裕で成立する。
・分離してきた
その後も走行を続ける。
菜の花がきれいだな~とか、鳥が凛々しいな~とか考えながら、バッグの中のバターにもこの景色を見せてみる。よく「熟成中に音楽を聴かせました」みたいな話があるが、あれに近い感覚である。
5km地点で、再び確認。3km地点と大きな変化がないように見えたので、一度開封し、中身が動きやすいように調整する。そこからさらに2kmほど、合計7km走ると、
お! 分離している。
帰宅後、中身を固形と液体に分けると、固形はバター、液体はバターミルクという形で無事完成。
完成したバターの量は約80gだった。(生クリームは200mlを使用)
・コスパはどうなのか
実食の前に、ちょっと気になるのがコストである。
普段、我が家で使用している市販バターは、200g / 539円なので約2.70円/g。一方、今回は80g / 517円(生クリーム200ml分)で約6.46円/gである。
その差、約2.4倍。こうなるとランバターはもう、はっきり言ってロマン価格である。
・価値はどこにあるのか
せっかくなので、完成したバターを焼いたフランスパンに塗って食べてみる。
普通においしい。というか、冷え固まっていないので、とってもクリーミーで少しふわふわ感もあるような。
ただ、ここで感じたのは味以上のものだ。このバターには、走った距離や見た景色、その日の空気など、そういうものが全部混ざっている気がする。
最近は「モノ」だけでなく「ストーリー」に価値があると言われるが、まさにそれに近い。これ、例えば高橋尚子選手が走ってできたバターとか、青学が駅伝でつないできたバターとか、いいかもしれない。
コスパは、決してよくない。だが、走りながら作って、食べるという、この一連の流れは、間違いなくプライスレスである。
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼バターミルクは、ホットケーキを焼くときに使用予定
▼家族や友人と一緒にランニングしながら、完成品を比べてみるのもおもしろいかも
夏野ふとん























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