セブンイレブンの「中華蕎麦とみ田監修 デカ豚ラーメン」に、大変世話になっている。二郎系のレンジ麺として名高い同商品は、二郎系を愛すれど近隣に二郎系のラーメン店が乏しい筆者にとって、大いなる心のよすがに等しい。

もはや何度買って食べたか数え切れないし、それ以外の用でセブンイレブンを訪れた際もレンジ麺売り場に立ち寄り、「よしよし、今日も並んでいるな」と自分でもよく分からない確認を抜かりなく行っている。「デカ豚ラーメン」の顔を見なければ落ち着かないほど愛着がある。

そんな同商品が、このたびレンジ麺の枠を飛び出し、なんとカップ麺になったらしい。一体いかなる出来栄えなのか、確かめない手はあるまい。

カップ麺になった「デカ豚ラーメン」は、正式名を「セブンプレミアム 中華蕎麦とみ田監修 豚ラーメン」という。2026年2月3日より、全国のセブンイレブンにて数量限定で順次発売されている。

名前から「デカ」が外れているだけあって小型化しており、そのぶん価格も税込267円と、レンジ麺の税込734円に比べてだいぶ手頃である。発売から入手まで約2週間ほど出遅れてしまったものの、筆者が訪れた店舗では、まだ十分にカップ麺売り場に陳列されていた。

手に入れた実物を開封すると、予想はしていたが大ぶりのチャーシューや大盛りのモヤシは不在だった。しかしまたしてもそのぶんと言うべきか、熱湯を注いで5分後に付属の「特製アブラ」を入れれば完成する手軽さは、レンジ麺が7分の加熱を要するのに比べて優れている。

2分の違いとはいえ、個人的にこの差は大きい。レンジ麺を加熱する場合、たいてい5分を過ぎた辺りから食欲と焦れったさで無性に転げ回りたくなってくるため、そうした魔の時間帯を回避できるのは有り難いと言うほかない。

ともあれ、出来上がった「豚ラーメン」のカップからは、レンジ麺を限りなく彷彿させるニンニクの香ばしさが立ちのぼっていた。骨身に染み付いた匂いに本能をかき立てられ、たまらず麺をすすり込む。

レンジ麺よりはやや細身だが、それでもふてぶてしい弾力を主張して憚らないワシワシとした縮れ麺が、豚の旨味の溶け込んだ濃厚なスープをふんだんにまとって連れてくる。

脳を震わせ、沸き立たせるようなパンチ力と中毒性。「セブンイレブンの二郎系」に求めるものが、すさまじい高次元でカップの中に再現されている。ジャンク感を抑えることなく、同時に不思議と洗練されたコクを備えている点までそっくりで、あらゆる要素が箸を休ませない。

よくぞここまでやってくれたという歓喜が心身を満たす。思わず転げ回りたくなる。どうあれ転げ回りたくなるのかと言われればその通りであり、これが二郎系を愛好する者のサガであり、そのサガを刺激してやまない「豚ラーメン」は紛い物とは程遠い逸品である。

付け加えるなら、本商品は「セブンイレブンの二郎系」に親しんだファン以外にも広く通用しうると思う。このハイレベルな仕上がりが判明した以上、前述の手頃さや手軽さはもちろん、サイズ感も利点でしかなく、レンジ麺よりも手を出しやすいはずである。

そしてさらに臆せず言うなら、単純に二郎系のカップラーメンとして圧倒的である本商品を体験しないのは損だ、というのが偽らざる本音かもしれない。何にせよこの「豚ラーメン」がレンジ麺の代替品などにとどまることなく、新たな地平を切りひらいてくれることを願う。

レンジ麺やカップ麺の売り場のみならず、セブンイレブンの様々な場所に様々な形で、「豚ラーメン」の文字が躍る未来が来ることだってあろう。その時、筆者は安寧と幸福の中でつぶやくに違いない。「よしよし、今日もそこかしこに並んでいるな」と。

参考リンク:PR TIMES
執筆:西本大紀
Photo:RocketNews24.

▼とにかく味わってみてほしいクオリティ