特にこれといって「自分だけの習慣」のようなものを持っていない人間だったが、近頃の筆者は「日清食品」の公式サイトをほぼ毎日のごとく訪問し、そこにラーメンチェーン「天下一品」の名前がないかを確かめるようになった。

何故こんな尋常ならざる習慣を持つに至ったかと言えば、昨年2025年の9月1日に両者の「コラボまぜそば」、9月22日に「コラボ鍋焼きラーメン」が立て続けに発売され、「天一」ファンである筆者の心に「これは3度目があってもおかしくない」と危うい火が灯ったからである。

始めは「あってもおかしくない」だったのが、焦れったさが募るにつれ「なければおかしい」に変じていった。そして約4ヵ月が経過した今、限界めいた行動にいそしむ筆者の前に、ついにそれは現れた。2026年1月26日発売の新商品、「コラボぶっこみ飯」である。

正式な商品名は「天下一品 ぶっこみ飯 こってり濃厚鶏白湯」という。「日清食品」からはすでに、カップヌードルのスープで米を食べる「カップヌードル ぶっこみ飯」が発売されているが、さしずめそれの「天一」版だろう。

半年も経たぬうちに3度コラボを行う「日清食品」と「天一」も、かなり来るところまで来ている。もはや手を組んでいるというより熱く抱擁し合っているようにさえ見える。とはいえ抱擁し合ってほしいかほしくないかで言えば、前述の通り強く抱擁を望むものである。

かくして人一倍の興奮とともに、筆者は「天下一品 ぶっこみ飯」を入手した。ちなみに価格は税込375円だった。

蓋を開けると、フリーズドライの米と具材が入っていた。調理方法はカップヌードルとさして変わらず、内側の線まで熱湯を注いで5分待ったのち、30秒ほど中身をかき混ぜれば完成となる。



かき混ぜることで、レンゲで少しすくうだけでもわかるような、「天一」特有のとろみが生まれるという寸法である。思わずつられて口に含んだことは言うまでもない。

スープの粘度もさることながら、濃厚かつ深みのある味わいにも「天一」が確かに宿っている。鶏ガラと野菜の織りなす豊かなコクが感じられ、それが米にどろりと絡み、こちらの味覚を喜ばせる。加えて米の食感にフリーズドライによる違和感もなく、十分に柔らかい。

さすがに「天一の店舗でスープにライスを投入した時」の食べ心地よりは若干あっさりしているが、予想以上にボリュームがあるので、むしろそのあっさり具合が功を奏している。食べやすく、よどみなく胃に収まる。単純に雑炊としてハイレベルである。


そしてハイレベルな雑炊であるがゆえに、最近のコラボ商品3種の中でも、一見最も「天一ファン以外お断り」の色合いが濃いようでいて、最も「天一ファン以外にも広く好まれる」仕上がりではないかと感じる。

無論この寒い冬場にも適している商品である。もう少し早く世に出てくれていればと思う。決してもう少し早く世に出てくれていれば「日清食品」の公式サイトを訪問する回数が少なく済んだなどという意味ではなく、その分だけ人気を得たであろうということである。

しかし、まだ間に合う。まだ「天下一品 ぶっこみ飯」にはこの冬を制し、ひいては季節を問わず定着する可能性が大いに残されているはずである。

あるいは当記事をきっかけに魅力に気付き、本商品を手に取る人が少しでも増える、そんな展開があってもおかしくはなかろう。いや、興奮冷めやらぬうちに、あえてこう書こう。「なければおかしい」と。

参考リンク:日清食品 公式サイト
執筆:西本大紀
Photo:RocketNews24.

▼単純に「雑炊力」が高い「天下一品 ぶっこみ飯」