なにげに私(GO羽鳥)、普通にビールを飲んでいる人よりノンアルコールビールに詳しいかもしれない。なぜなら、けっこう様々な種類のノンアルビールをひそかに飲み比べてきたからだ!


スーパーに売ってるノンアルビールは片っ端からひとつひとつ試した。有名どころは無論、新商品は欠かさずチェック。そのたびに「ま、まぁ……ノンアルだな……」という気持ちになっていたのだが!!


数週間前に飲んだヤツは、今までのノンアルビールの基準をはるかに超える「ビール感」。あくまで個人的な印象だが、再現レベルは一気に2つくらい飛び級した感もある。そいつの名前は……

・なにげに新発売

キリン『ラガーゼロ』! ちょっと特別感のある赤い缶。また、「新発売」と書いてあるが、調べによると2025年秋に登場した商品らしい。やっぱ新しかったんだ!


ちなみに価格は、会社近くのスーパーで、350ml缶が1本160円(税込)。6缶セットだと931円(税込)だったので、1缶あたり155円だ。んで、あけて注いでみると……


まあ、ビールである。香り的にも、9.5割がたビールであり、のこり0.5割で「ノンアルビール特有の香り(味)」がするという感じ。


飲んでみると……


っかあ〜〜〜! ビールである。これは、ほぼほぼビールである。他のノンアルビールがノンアルビールだとしたら、これはノンアルビールなのに「ほぼビール」なのである!


遠くの方に、それこそ先ほどの「9.5割がたビールであり、のこり0.5割でノンアルビール特有の香り(味)がする」と同じ雰囲気でノンアル的な味はするが、数々のノンアルを飲み比べた私からしたらこれはもう……


ほぼビール(95%)なのである!



ためしに、すぐそこにいた同僚のP.K.サンジュンに飲ませてみたところ……

「ノドに入って行く瞬間までは完全体のビール。開発の人メチャメチャ仕事してるな~、と褒めて遣わしたい気分。なんなら酔いそう」


とのこと。「なんなら酔いそう」だなんて、いかにもライターなナイスコメントである。


一方、当社で最も酒を飲む男として名を馳せている技術班の「カワラノ」も出社してきたので飲ませてみたところ、

「10数年前に口にしたっきり、随分久しぶりのノンアルビールで、その時の記憶よりもビールっぽさが強く、ラガーと名乗らせた心意気を感じた。香りの弱さや炭酸の具合、口に残る甘ったるさは今後に期待したい。今度から飲めないシーンで飲んでみようと思う」


──と、両手放しで認めている風ではないが、“あの飲兵衛のカワラノ” に「今度から飲めないシーンで飲んでみようと思う」と言わせたのは大金星と言えるだろう。昔のノンアルで絶望した人にこそ飲んでほしい。



・なぜノンアルなのか?

ちなみに、なぜ私が、いろいろなノンアルビールを飲み比べているのかといえば、まず、「お酒を飲みたいけど翌朝にキックの練習があるので、アルコールは残したくない」というのがひとつ。


もうひとつは、今回の新商品からもわかるとおり、ノンアルコールビール界、まさにいま発展途上で各社の技術の競い合いが側から見ていて楽しい……てな感じだ。


というわけで。今のところ、私の中ではキリン『ラガーゼロ』がブッチギリの第1位。今後も企業間の競争により、ノンアルビールが進化し続けることを願っている。


ノンアルで、乾杯!


参考リンク:キリン『ラガーゼロ』
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼缶のオモテウラ。書いてある文言が違う。