2025年「新語・流行語大賞」が間もなく発表される。候補30どれもが今年を象徴するような言葉ばかりのなか、何気に注目度が高まっているのが「リカバリーウェア」だろう。

気がつけばいろんなブランドから出ていて、上下揃えようものなら数万円以上するのに人気は上昇中。上下セットで4000円弱と破格のワークマンだと、完売している店舗も珍しくない。

欲しいし試してみたいけども、万札をホイホイと出せないよ……と思っていたら、なんとAOKIが絶妙な価格で売っていた。上下セットで8990円。これならなんとか……!!

ということで、勇気を出して買ってみた。今回はAmazon(11月27日現在ほとんど在庫切れ)を利用したのだが、ワークマンのウェアを探し回った身からすると在庫にハラハラせず買えるのはヒジョーにありがたい。



さて、ウェアにもいくつか種類がある中からノーマルな長袖(男女兼用)をチョイス。届いた実物を手に取ってみると、普段使用しているユニクロのヒートテックに比べて気持ち重めな感じがする。

得られる効果は主に「血行促進」「疲労回復」「ハリ・コリ軽減」。見た目的にはなんてことないルームウェアではあるも、これでリカバリーに期待できると思ったらドキドキする。

ちなみに私はこれが初めてのリカバリーウェア。ひとまず着用し、社内で1日過ごしてみたところ……ふむ。


リカバリーという名称だけにしっとり系の着心地なのかなと予想していたが、真逆でパサッとした生地でしっかり気味。とはいえ、ゆったりしていて、着苦しさとかまったくないし素材は「ポリエステル75%、綿25%」だから肌触りも普通で不満はない。

では肝心のリカバリー具合はどうか。これに関しては起きているときにハッキリとした効果を実感できなかったというのが正直なところである。

一方、睡眠に関してはちょっと違った。私自身、布団に入ったら気絶したように寝れるタイプの人間なので入眠がよくなったなど分からないのだが、いつもより深く……ズゥーンと全身が沈むような感覚で眠れている。気持ち、目覚めもいいような……ただし!


1つ気をつけたいのが寒さに対して弱いこと。冬にこのリカバリーウェア1枚だと間違いなく寒いため、これからの時期はしっかり着込む必要がある。もしくは最初からフリース素材のリカバリーウェア(値段はちょい高くなる)を買うのがいいだろう。


私はユニクロの1サイズ上のボアスウェットと併用。重ねた窮屈さは感じないし、まったくもって問題ない……というか、むしろ組み合わせたらポカポカ暖かいので今のところ凍えることなく使えている。

てな感じでリカバリーの片鱗を感じ取れた気もするAOKIのウェアであるが、ここで気になったのが売れまくってるワークマンは一体どんな着心地なのかということ。値段が安いだけにもし似た着心地ならば……安いなら安いに越したことない。

試してみたいが、いまや都内の店舗だと完売続き。実際にいくつか店舗をまわったものの、あってもサイズLLとか、上の長袖シャツだけ完売など全身セットが一向に揃わない。こうなったら……ってことで埼玉の郊外大型店に足を伸ばしてきた。

それでも長袖シャツは売り切れている凄まじい人気ぶりで、なんとか入手できたのはフリースジャケット(2500円)、靴下(499円)、ズボン(1900円)の3つ。んで、実際に使ってみた感想を結論から言うと別タイプのリカバリーウェアだった。


AOKIがパサッとした生地でしっかりしていたのに対し、ワークマンはしっとり系。特にフリースに至っては「ポリエステル80%、ポリウレタン20%」だから肌触りがかなりいい。

着たらフワッと包み込んでくれるようで暖かく、このあたり防寒に強いワークマンのノウハウが詰め込まれているような気もする。安いし見た目もシンプルだし、使い勝手のいい商品だと言えるだろう。


また、ズボンも好印象。素材は「ポリエステル80%、綿20%」で見た目的には薄いかなと思いきや、はいてみるとなかなか暖かい。極寒じゃなければ、これ1着だけでもそれなりに耐えられそうだ。

リカバリーについては気持ちしているかなと思う感じ。着ていて快適ではあるから、気になる人は一度試してみるのもいいだろう。


なお、いつまでこの完売に近い状況は続くのか。店員さんに聞いたら「入荷はしているのでタイミング次第」とのことだったから、当分は頻繁に覗いてみるしかなさそうだ。

今のところ、どちらのリカバリーウェアも気に入っていてしっかりと眠れているし、肩まわりも気持ち楽になってような気もしている。まだまだ人気が続きそうなので、手の届きやすい価格で増えてくれたら嬉しい限りである。

参考リンク:Amazon
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼AOKIのリカバリーウェアの仕組み。高純度セラミック繊維が関係するらしい

▼ワークマンの靴下は暖かめで滑り止めがついてる