私(佐藤)は目薬を常に持ち歩いている。若干ドライアイなので、コンタクトレンズをつけていると乾いてしまうのだ。それでなくても、目薬をさすと目がスキっとして気持ち良いので、欠かすことがないようにしている。

その目薬についてなのだが、私は発見したぞ。超気持ち良くなるさし方を。大抵は座ったり立ったりした状態で、上を向いてさすと思うのだが、仰向けに寝転がってさしてみろ、気持ちいいんだぞ。

このやり方を同僚に伝えて、3人で仰向けになって目薬さしたら、何だかシュールな画になってしまった……

・仰向けに寝て目薬をさす

私が愛用しているのは、コンタクトを着用したまま点眼できる、マイティアCLの「アイスクラッシュ」である。私の知る限りでは清涼感がもっとも強く、もうこれじゃないと満足できない身体になってしまった。スッキリする感覚が堪らない。


佐藤「さて、私と同じように目薬を手放せない2人に、今日は俺の目薬のさし方を伝授しよう」


羽鳥「何か特別なさし方でもあんの?」

あひるねこ「コレは期待して良いパターンですか?」


佐藤「君たちはアレでしょ。まだこうやってさしてるんでしょ?」

あひるねこ「当たり前じゃないですか、ほかにないでしょ」

羽鳥「それが普通、というか一般的だよね」


佐藤「ノンノン、それだけじゃないぞ。2人とも立派な大人なんだから、もっとスマートに目薬を挿さないと」


佐藤「いいか? まずは寝っ転がります」

あひるねこ「寝っ転がる? すでに雲行きが怪しくなってきた」


佐藤「はい、これがベーシックポジションです」

あひるねこ「ただ仰向けになっただけのクセにベーシックって。横文字使えばカッコいいと思っている、典型的な昭和の男だ」

羽鳥「うん、ただ横になっただけだな」


佐藤「それで点眼します」

あひるねこ「点眼は横文字に変換しないのか」


佐藤「反対の目にも点眼します」

羽鳥「今のところ、寝転がって点眼している以外に、特別なことはなさそうだけど」


佐藤「そしてしばしウェイティング」

あひるねこ「そこは「待つ」でいいだろ。ルー大柴か」


佐藤「キターーー!」

あひるねこ「おお~」

羽鳥「おお~」


佐藤「では2人ともベーシックポジションについてください」

あひるねこ「横になれと」

羽鳥「つきました」


佐藤「はい、続いて点眼してください」

あひるねこ「普通に点眼して良いんですね」

佐藤「お願いします」


羽鳥「さしました」


佐藤「はい、ウェイティング!」

あひるねこ「声、デケエ。聞こえてるから」


羽鳥・あひるねこ「キターー!」

佐藤「でしょ?」

あひるねこ「今、あえてそう言いましたけど、それほど「キター」って感じではないですよ」

羽鳥「うん、割と普通かも」


佐藤「ウソ、めっちゃ来るでしょ? おかしいな。一緒にやろう」

あひるねこ「3人でやることでもないでしょ」

佐藤「何でもみんなでやると楽しいんだよ。ほれ、ベーシックポジションについて、点眼開始」

羽鳥「はい」


佐藤「反対もさして」

羽鳥「はい」

あひるねこ「羽鳥さんって結構従順なところありますよね」


佐藤「そしてウェイティング。深く呼吸を続けましょう」

あひるねこ「怪しいセミナーみたいになってないか?」


佐藤「はい、キターーー!

あひるねこ「(それほど来てないけど、とりあえず)キターーー!

羽鳥「(みんなに従って)キターーー!


佐藤「な、気持ちいいだろ?」

あひるねこ「このさし方に関係なく、気持ちいいです」

羽鳥「このさし方の影響かわからないけど、気持ちいい」


なお、目薬は説明書をよく読んで、用法・用量を守ってお使いください。


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24