2024年に流行ったものにもいろいろあるが、何気に印象に残っているのが「おにぎり」だ。もちろん、ただのおにぎりじゃなく……

当サイトでも何度かお伝えした「お弁当の具材をおにぎりに詰め込む」やつがそうで、パワープレイすぎる中身はずいぶんと話題になった。コンビニでも売られていたことだし、実際に食べてみた人も多いのではないだろうか。


あのカオスからしばし、どうやらテリトリーは順調に広がっているらしい。


・冷凍でも弁当の具おにぎり

というのも、冷凍食品コーナーをパトロールしていたら何食わぬ顔でカオスがいたのだ。

そやつのコンセプトは「お惣菜やさんがつくる冷凍おにぎり」。シノブフーズという会社が製造していて、どうやら2024年3月から販売されているらしい。

今回見つけたのは「のり弁風」「和風つくね丼風」、それから「焼き鳥丼風」の3種類。ポジション争いが熾烈な冷凍食品コーナーに置かれるようになったということは、期待されている証だとも考えられる。


おにぎり界の新星とも言える存在だけに気にならないワケないだろう……てことで、どんなものか全部買ってみた!

・のり弁風おにぎり

まずはもっともオーソドックスだと思われる のり弁風(290円)から食べてみよう。


外袋から中身を取り出すとこんな感じ。電子レンジ専用とのことなのでレンジに放り込んで待つこと約4分ほど。

事前に「あついのでヤケドに注意!!」と書いてあったが、ガチのアチアチになって出てきた。


そしてこちらがのり弁風おにぎり。内容量は145gで、サイズはコンビニのよくあるタイプのおにぎりよりもやや大きい。

具材はおにぎりとして食べやすいように1つ1つ小さめ。コシヒカリ100%だという米はパサッ、海苔はしっとりしたタイプである。

味の方は悪くないのだが、オリジンののり弁とかと比べたらどうしても分が悪い勝負になってしまうのが正直なところだ。とはいえ、冷凍食品のフィールドで戦っているのだから、そこはさすがに割引が必要か。

・和風つくね丼風

続いては和風つくね丼風(291円)。あれっ、つくねのおにぎりは珍しくないような……と思うも、あえてつくね “丼” としているのがご飯との相性を考えられてそう。


レンチンするとこれまた激アツ。しかしながらおにぎりとしてのバランスはよく、持っていて不思議な安定感がある。そこで……


思わず分解してしまった。中身はこんな感じで、ポロポロ崩れることなく食べられるのはかなり計算されているのだろう。たぶん。

なお、味はべらぼうにウマいってことではないけど、きんぴられんこんにたまごそぼろ、それを醤油だしご飯で包んでいるあたり匠の技が光る。冷凍食品のおにぎりでもだいぶ戦えている方に入りそう。

・焼き鳥丼風

最後は焼き鳥丼風(290円)。上のつくねに比べたらタレで少しすべる印象を受ける。

肉は大きめだが、おにぎりとしてはちょっと食べにくさが顔を出してきたというか……ただぁ!


なかなかどうしてウマいから驚いた。ゴロゴロッとした焼き鳥に加え、縁の下の力持ち的な感じで支える卵焼き、そこにタレが絡んでくると可能性を感じずにはいられなかった。

弁当の具がおにぎりになるのもいいもんだ的な。


とはいえ、まだ発展途上。改善の余地はありそうだから、今後の成長を見守りたい。

冷凍おにぎりといえばレンチンしても味が変化しにくい焼きおにぎりの独壇場な感じもするが、時代は常に流れるもの。コンビニのおにぎりが進化したように、冷凍食品の方も変わる時期は近いのかもしれない。

参考リンク:日本アクセス
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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▼原材料など詳細はこう。のり弁風おにぎりだけ145g(他は160g)

▼和風つくね丼風


▼焼き鳥丼風

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