関東在住の方で「冬タイヤ」に交換するか悩んでいる方は少なくないだろう。路面凍結や積雪に備えて、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに交換する方が安全だが、費用やタイヤの保管場所等といった問題が生じることになる。
元都内タクシー運転手の母は当然のごとくスタッドレスタイヤに交換し、車好きの父もタイヤを交換していた。父曰く「いざという時のためにチェーンくらいは用意した方がいい」とのこと。チェーンのつけ方わからねぇぇ。
ともあれ、近所のオートバックスに行ってみたところ “売り切れ前にお早めのご購入をお願い致します” と案内された「布製タイヤチェーンのコーナー」を発見……布製チェーンって何?
・布製チェーン
「いざという時に持ってて安心!」&「人気商品」というダブルパンチに圧倒され、布製タイヤチェーンの中からとくに評判の良いものを選ぶことにした。並んでいたのは「高コスパ」「迷ったらコレ」「高耐久」の3種類。
・タイヤのサイズ
店員さんに相談すると「まずはタイヤのサイズを確認すべし」とのこと。タイヤのサイズなんて1度も調べたことがないが、どうやらタイヤ本体の側面に記載されているらしい。さっそく確認してみたところ……
タイヤの側面に「215 / 55 R17」と書いてあった。それぞれ「タイヤ幅(215mm)」「偏平率(断面幅に対する高さ:55%)」「内径(17インチ)」を表しているらしい。とにかく数字だけ確認しておけばOKだ。
さっそく最もリーズナブルな「高コスパモデル」とやらを購入しようとしたのだが、私の車のサイズは在庫なし……多くの方が「売り切れ前にお早めのご購入」をしていた。それだけ人気ということか。
というわけで「迷ったらコレ」という布製チェーン「Auto Sock(オートソック)」を購入することに。価格は1万6800円。タイヤの交換費用と比べたら断然安い!
ちなみに店員さん曰く「1番売れている商品」だそうだ。サイズが残っていて良かった。後で調べたところ、Amazonでも売っていて(ベストセラー1位)しかも安いことが判明。自分で選べるならAmazon等を利用してもいいかも。
・テスト装着
会計時にスタッフの方から「実際に使用する前に必ず試し装着をしてください」と言われたので、さっそく試してみることにした。いざという時に慌てないためにもテストは大事! 関東でも年に数回は雪が降りますからね。
そもそもタイヤにチェーンをつけるのも初めてだ。初心者でも1人で問題なく取り付けられるものなのだろうか。ちなみに私の車の場合は前輪に取り付けるらしい。車種によって異なるので要注意です。
・Auto Sock
さて、Auto Sockは北欧ノルウェー生まれのパイオニア的メーカー。世界60カ国以上で販売されていて、日産やボルボなど大手自動車メーカーの純正オプション品にも採用されているという。
初心者でも使いやすいポイントを挙げるなら、現在市販されているほぼ全てのタイヤサイズに適合しているから安心して使えること。また両輪合わせて約1キロと超軽量で、収納スペースをほとんど取らないことも大きい。
そして何より装着しやすく、雪道やアイスバーン(凍結した路面)で金属製のチェーンと比べても十分なほどグリップ力が高いという。グリップ力は今すぐ確認できないが、装着のしやすさは今ここで確認できる!
・取り付けてみた
バッグに入っていたのは、オートソック本体(2つ)・説明書・作業用ビニール手袋のみ。工具は不要とのこと。
オートソックの表面には十字のラインが入っていて外側はメッシュ。要はタイヤを袋でかぶせるようにするだけで簡単に装着できてしまうらしい。
まずは上からオートソックをかぶせて、できるだけ引き下げる。
んで、タイヤを半回転するくらい車両を進めて……
タイヤの残り半分にオートソックをかぶせればOK。
うむ、非常に簡単。初めてでも問題なく取り付けることができた。締め付ける作業等もないので、初めてでも左右合わせて5分もあれば装着できるだろう。
・多少のズレはOK
なお、十字部分がビミョーにセンターからズレている気がするが、走行するとセルフセンタリングする仕組みで多少のズレは調整できる。素晴らしいですね。
・変わらない走り心地
なんでも接地面の特殊繊維が地面とタイヤの間の水を吸収して逃すことで、グリップ力が得られる仕組みのようだ。少しだけ運転してみたが、走り心地は普段と変わらず。
・取り外しもスムーズ
取り外しは逆の手順。脱着がスムーズなうえに雪の積もった路肩でも5分程度で作業が完了するから使い勝手は良さそうだ。
なお、乾燥道路での使用は寿命が大幅に短くなるので要注意。30分以上の駐車時も取り外すこと。保管も楽なので。
・関東エリアこそ使えそう
まとめると、同商品はチェーンの装着をしたことがなく「あまり雪が降らない地域だけど備えておきたい」という方にオススメできる。ゴルフやスキーなどで降雪地に行く場合にも備えておくべし。完売前にぜひ!
参考リンク:Auto Sock
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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