ごはんのお供として長年愛されている、桃屋の「ごはんですよ!」。海苔の佃煮といえば、この商品を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。

私事だが、筆者は「海苔の佃煮」という名前を知らなかった幼い頃、「ごはんですよ!」がこの料理の名前だと思っていたことがある。

この「ごはんですよ!」、商品名のとおりごはんと合わせて食べるものだと思っていたのだが……まさかの料理に使うこともできるらしい。


・鍋

レシピのタイトルは「ごはんですよ! 鍋」。掲載されていたのは、桃屋の公式ホームページだ。

……この名前で察した方もいるだろう。そう、なんと「ごはんですよ!」をお湯に溶かすと、鍋のつゆとして使えるんだそうだ。

詳しい作り方や材料などはこちらに掲載されているので、気になった方は是非チェックしてみてほしい。

海苔の佃煮の鍋なんて、今まで聞いたことがない。本当に大丈夫なのか……? 少し不安になったものの、とにかくやってみることにした。


まずは野菜鶏肉などの具材を準備して……


鍋に水と「ごはんですよ!」をはじめとした調味料を入れ、火にかける。


水の中に浸っている「ごはんですよ!」の姿を見たのは初めてだ。

見慣れない光景に「本当に大丈夫なのか……!?」と一瞬焦ったけれど、混ぜ合わせたら確かに鍋のつゆっぽく見えるようになった。


あとはここに具材を入れて、鶏肉にしっかり火を通したら……


完成!



・桃屋さん、すごい

おお~、これが「ごはんですよ! 鍋」……!


つゆの色がかなり濃いこと、よく見ると具材の表面に細かい海苔がついていること以外は、至って普通の鍋料理に見える。具材にしっかり火が通っていておいしそう。


ただ……「ごはんですよ!」の味って、かなり強めだよな。なんせごはんのお供にするくらいだし。あの濃厚な味って、鍋の具材にも合うんだろうか。

全く味の想像がつかないまま、ひたひたになった具材を食べてみると……


合いますねぇ!!


驚いたことにお湯で薄められた「ごはんですよ!」からは、海苔の風味をほんのわずかにしか感じない。そのまま食べた時はあんなに「海苔です!!」って感じの味がするのに。

「ごはんですよ!」の旨味だけが抽出されたような風味になっており、肉とも野菜とも相性抜群だ。

海苔の佃煮の食感は一切残っておらず、最後まで鍋として全く違和感なく食べ進めることができた。


それにしても、なんでこんなに鍋との相性がいいんだ……? 

気になってレシピの説明文を読んでみたところ、「ごはんですよ!」には鰹やほたての旨味がたっぷり入っているらしい。

なるほど、海鮮だしの鍋つゆみたいになってるってことか。納得納得。

一見「混ぜるな危険」としか思えないけど、実はおいしさが約束されていた組み合わせだったんだな。



・これは公式レシピになる

まさか「ごはんですよ!」で、ごはんだけでなく鍋まで楽しめてしまうとは思わなかったな。

「ごはんですよ!」があればほぼ材料が揃ったも同然なので、「鍋が食べたいけどつゆがない!」という時に重宝しそう。

買ってきたはいいものの、謎に余っている「ごはんですよ!」を消費したい時なんかにもぴったりかもしれない。

公式レシピになるのも納得のおいしさだった「ごはんですよ! 鍋」。皆さんもこの冬、是非試してみてはいかがだろうか。

参考リンク:桃屋
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.