みなさんは『エアフライヤー』という調理器具をご存じだろうか? ざっくり言えばエアフライヤーとは熱風を利用したキッチン家電で、別名「ノンフライヤー」とも呼ばれている。

そんなエアフライヤーをコストコで購入し、これまで数回にわたり検証を重ねてきたが、第4回目となる今回はみんな大好き「ケンタッキー・フライドチキン」を調理してみることにした。

・相性の良い食材を探す

コストコで購入したのはアメリカの「GOURMIA(グルミア)」というメーカーのエアフライヤー(GAF858)。モデル的にコストコでは最新機種のようで、購入時の価格は8680円であった。

過去に検証したうち「大成功!」と言えるのは「フライドポテト」や「チキンナゲット」で、逆に「冷凍コロッケ」や「ハンバーガー」に関しては「そこそこかな?」といった感じ。つまりエアフライヤーには相性があるようだ。

・予測不能

で、今回検証するのは「ケンタッキー・フライドチキン」のオリジナルチキン。揚げ物であるにもかかわらず “クリスピー感” はほぼゼロのオリジナルチキンが、エアフライヤーでどう変化するのだろうか?

メチャメチャ成功しそうな予感もする一方で、謎な仕上がりになってしまう可能性も低くない。カリッと系のチキンになるのか? それとも……? これは検証のし甲斐がありそうだ。



・やってみよう!

というわけで、さっそくオリジナルチキンをエアフライヤーにセット! 個人的にはぜひ皮がパリパリのオリジナルチキンになって欲しいため、200度20分と比較的長めの時間を設定した。

途中、オリジナルチキンを引っくり返すとイイ感じに濃いきつね色に変化しており、ジュワジュワと油もメッチャ落ちている。これは期待できそう……! 数分後、完成したチキンはというと……


ガリガリ!


そう、エアフライヤーから出てきたオリジナルチキンは、パリパリどころかカリカリも超えた “ガリッガリ” のチキンへと変貌を遂げていた。表面を指で確認したところ、コツコツと音がするくらいはハードな仕上がりだ。


・超ハードコア

で、食感も当然のようにガリガリ君! クリスピーの中でも最上位なくらい食感はハードコアで「こっちの方が好き」という方も少なくないハズ。通常のオリジナルチキンにはない、食感に特化した味わいである。

一方で、味のインパクトはかなり落ち着いてしまっていた。みんなが想像する “ケンタッキー味” はほとんどせず、知らずに食べたらケンタッキーと気付かなかったかもしれない。そのレベルで味自体は別物だ。

同時に肉もジューシーさが減少し、ところによってはややパサつきが感じられた。総合的には「通常の方がちょっとだけ完成度は高いかな~?」とも思ったが、クリスピーな食感はかなり良き! 総合的には「一長一短のある仕上がり」と言えよう。

とはいえ、例えばご自宅で余ってしまったオリジナルチキンをエアフライヤーで調理するのは全然アリではないだろうか? 別物に変身したガリガリのオリジナルチキンも、いつものとは違うおいしさと満足度があった。

参考リンク:コストコオンライン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.