読者の方の中に「過去に松屋がいくら丼をテスト販売していた」とご存じの方はどれほどいらっしゃるだろうか? 今からさかのぼることおよそ4年前、松屋では一部店舗でいくら丼をテスト販売していた……と、ロケットニュース24に書いてあった。
2024年8月20日、つまり今日! オリンピックほどの時を超え、松屋のいくら丼が店舗限定で復活した。果たして今度こそ全国展開はあるのか? さっそく食べてみたのでご報告しよう。
・実は海鮮系もイケる
牛丼・カレー・ハンバーグ……などなど、多様なメニューが楽しい松屋だが、いわゆる “海鮮系メニュー” はさほど多くない。記憶の限りだと、過去に「まぐろ丼」を販売していた程度だろうか?
……が、過去に販売されたいくら丼を食べた記者によれば「味のクオリティも申し分ない」とのことで、松屋は海鮮系もイケることを証明している。意外と思われるかもしれないが、実は松屋フーズグループには寿司屋もあるのだ。
・幻のメニュー
ただし、4年前のテスト販売の結果、いくら丼は全国展開に至らなかった。理由はわかりかねるが、いまのところ一般的には「幻のメニュー」と申し上げていいだろう。
さらに1人前1580円であることを考慮すれば「うな丼」と並ぶセレブメニューとも言えるハズ。果たして松屋が4年ぶりに送る幻のセレブメニュー「いくら丼」はどんな仕上がりなのだろうか?
・68店舗で販売中
さっそく記者はテスト販売中の松屋で「たっぷりいくら丼」をオーダー。類似メニューには、半分を鮭のほぐし身を使用した「鮭いくら丼(1280円)」も販売していた。
で、やってきた「いくら丼」はというと「山盛り!」とまでは言えないものの、いくらもなかなかボリューミー。ライスの量に対して、申し分のないくらいのいくらが入っている。
気になるお味の方はというと「しっかり美味しいいくら」という印象だ。プチプチとした食感はもちろんのこと、濃厚な旨味まで特に欠点が見当たらない。普段からよほど美味しい いくらを食べていない限り、十分満足できることだろう。
・ライバル「なか卯」と比較すると
一方で「では全国展開しそうか?」もしくは「全国展開したら話題になりそうか?」と問われたら「難しいかも」というのが率直な感想だ。理由はズバリ「面白味に欠けるから」である。
牛丼チェーン店の「いくら丼」と言えば、とにかく「なか卯」が有名。なか卯のいくら丼が「いくら2倍」「いくら3倍」等のメニューを販売していることを思うと、松屋のメニュー構成はシンプル過ぎるのではないだろうか?
味に関しては劣るとは思わないものの、発売されるたびに話題を呼ぶ「なか卯」くらいのレベルを目指すならば、それなりに工夫を施す必要がありそう。現在のところ、なか卯に一日の長がある。
とはいえ、味も価格も優秀な商品であることは間違いないので、松屋には頑張って全国展開にこぎつけて欲しいところ。「それまで待てねえ! 今すぐ食べたい!!」という方は、テスト販売中の店舗を探してみよう。
参照元:松屋「店舗限定メニュー」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.