吉野家といえば牛丼、牛丼といえば吉野家……、のはずである。だが、近年は少々存在感が薄い気がする。というのは、商品開発では松屋に先を越されてヒット商品をバンバン出されているし、店舗数ではすき家に大きく溝を開けられている。牛丼チェーンの元祖なのに、近頃目立たない気が……。

そんな吉野家が、起死回生(?)の商品を店舗限定で提供している。それは「豚角煮定食」だ。これはイケる! 全国販売したらめっちゃ人気になりそうだ!!

関東限定販売のこのメニューを食べた私(佐藤)から、どうしても皆さんに伝えたい大事なことがある。それを知っているのと知っていないのとでは、満足感が大違いだぞ!

・あとから気づいた、大事なこと

このメニューは、2024年7月25日から8月24日までの期間限定で、関東エリアの15店舗限定で販売が始まっている。

同日より「牛重~リブロース~」「厚切り豚角煮・牛定食」の販売も始まっており、角煮定食を含めた3種のメニューは、それぞれ異なる15店舗で販売しているので、注意して頂きたい。


3種のいずれも気になったのだが、私は角煮一択狙い。だって、ニュースリリースの写真が美味そうだったもんで。牛はなくてもいい! いつでも食えるってことで、豚角煮定食に照準を定めて、提供店舗の立川駅北口店にやってきた。


このメニュー写真を見れば、食べたくなる気持ち、わかるでしょ? このクソ暑いのにあえて鉄鍋で出すところもGOOD!


入店して端末を見ると、「店舗限定」の項目にありました。厚切り豚角煮定食(税込1084円)です。


そしてこちらがその定食。鉄鍋にのった角煮とご飯・味噌汁・半熟たまごがついている。


シンプルな構成に好感が持てる。サラダ・お新香を外して角煮に注力、その結果、ギリ1000円台で収められている。少々武骨な印象はあるが、鉄鍋で提供するくらいだからそもそも華やかさはなくても良い。いっそ味噌汁さえなくても良いくらいだ。


鍋の上には豚肩ロースと思われる大きな肉塊と、ねぎラー油。それからタレがたっぷり注がれている。肉塊は80グラムといったところだろうか。これがフツフツと煮立つ様は見ていて楽しい。甘辛いタレのニオイが食欲をそそる。


猛暑・酷暑といわれるこの時季に、まさか燃え盛る固形燃料を見るとは思わなかった。吉野家らしくなくて逆にイイ!


肉に箸を入れてみると、ホロリとほどける。


これはココイチの肉塊カレー(肉塊トンテキカレー)と同じく、真空調理で中まで熱を入れているのだろう。分厚さを感じさせない柔らかさである。


まずは1切れ、ご飯と共に。肉の旨味もさることながらタレは美味い。タレだけでご飯1杯余裕で食えてしまう。たったの1切れでお茶碗半分持って行かれそうになったので、一旦箸を置いた。


鍋の上にはまだまだ肉が余っている。このまま1杯食べ終わるわけにはいかない。続けざまにねぎラー油を絡めて食べてみると、辛味のアクセントがきいて、ますますご飯が進んでしまった。


マズい! まだ半熟たまごが控えているのに、ご飯が終了するじゃないか。慎重に食わねば……


この時、私は気づいていなかった、こんな私にふさわしいオプションがあるってことを……。帰宅後に改めてニュースリリースを見たところ、大事なことが記されていたのである。


「両商品(厚切り豚角煮定食・厚切り豚角煮牛定食)ともご飯増量・おかわり無料」


なんということだ! おかわりできたんじゃないか!! ご飯への欲求を堪えて、慎重に食っていたというのに。最後はタレをスプーンですくってご飯にかけてやろうとさえ思った! なのにできなかった!! おかわり無料を知らなかったからだ。

覚えておいて欲しい。このメニューはご飯おかわり無料。ためらわずに食うべし。俺の分まで。頼んだぞ……


・今回訪問した店舗の情報

店名 吉野家 立川駅北口店
住所 東京都立川市曙町2丁目6-5
営業時間 24時間

参考リンク:吉野家(PDF
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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