「ウマい・安い・早い」の三拍子が揃っている冷凍食品。いつでも食べられる便利さに加え、安めの価格設定は消費者にとってありがたいものがある。
ただ、どれもこれも安いかといえばそうじゃなく、今回買ってみたものみたいにお高いタイプも存在する。それが……
・高級ミルクレープ
このミルクレープである!
何しろお値段1814円。甘いものに疎く物知らずで恐縮だが、ミルクレープ(しかもハーフサイズ)でそんなにするのかと驚いた。一体誰が買うんだよと。
しかし、冷静に考えてみるとその値段になる理由もきっとあるはず。どんな感じなのか一度経験してみるべきでは……? ってことで買ってみた。
箱から取り出したらキンキンに凍ったミルクレープが出てきた。まぁここまでは想定内だったが……
値段がするだけに繊細らしく、解凍するにも冷蔵庫(10度以下)で待つ必要あり。しかも、ラップなどで覆うように推奨されていた。即食べたかったが仕方ない。一晩寝かせるとしよう。
・いざ実食
そうして迎えた翌日。待ちに待った1814円のミルクレープを食べてみよう。
パッケージに「解凍後は非常に柔らかくなります」と書いてあったが、ナイフを入れた瞬間から素直にビビった。
というのも……
スゥッ……!
と力を入れずとも下までバスッと切れてしまったのだ!! さらにさらに……
この断面図の美しさ……!!
カスタードクリームとホイップクリームが重なっていて、フワッフワ状態なのが見た目から分かるではないか。これ、絶対ウマいやつ!
ちなみに基本情報を調べてみると、このミルクレープは「牧家のミルクレープ」と言って楽天などの通販でも大人気。ふるさと納税でも取り扱われている北海道の名産のようだ。
もとは伊達市のレストラン「洋麺茶屋 牧家」の人気デザートメニューで、お客さんのリクエストに応える形で商品化したらしい。もしかしたら知ってる人も多いかもしれない。
そして重要な味はというと、実際に食べたらぶっ飛んだ。ちょっとずつ食べてよし、ガブリと食べてもよし……っていうかどこからどう食べてもウマいのだ。
でもって、カスタード、ホイップが合わさるとまた格別。フワッとした食感が来た次の瞬間、口の中でクリームがシュワッと消えていく感覚は経験したことないものだった。
また、しっとりしたクレープ生地も絶妙な甘さでクリームたちの存在を際立たせていて細かいところまで抜かりなし。ウマくないと困る値段ではあるのだが、想像以上のウマさであった。
それにしても、ミルクレープってこんなに美味しくなるものなのか……。にもかかわらず、最初1814円という値段でアレコレ決めつけてしまった自分が恥ずかしい。経験としての投資だと考えたら全然安いのに……!
・いい経験になった
──といった感じで感動と同時に後悔も生まれた「牧家のミルクレープ」。頻繁に買える値段じゃないが、こういう冷凍食品もあるという経験を得たのは勉強になった。
なお、通販だとハーフじゃなくて丸ごとホールも用意されている。ちょっとイイものを食べたいとき、お祝いするときなどにいいかもしれない。
参考リンク:牧家のミルクレープ、楽天市場
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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