お風呂は嫌いでも、温泉の露天風呂は好きだって人は多いと思う。
吹き抜ける風の涼しさと、熱めのお湯で体があたたまる心地よさ。あれが、家の風呂で再現できるとしたら……?
そんな夢を叶えるアイテムがめちゃくちゃヒッソリとドラッグストアで売られていた。その名も「バブ ぬってつかるジェル まるで露天風呂きぶん」。
価格はたったの602円。6月1日から数量限定で発売中らしいが、花王の公式サイトには商品情報がない。
夏のお風呂は湯船につかるのが億劫になりがちだが、日々の入浴が露天風呂になるなら願ったりかなったり。快適な風呂ライフを目指す私は速攻で買った。
・夏の風呂の矛盾
夏場の風呂は、汗を流すためにシャワーは浴びるけど、湯船につかるのは億劫でパスしてしまう日もある。
単純に湯気が熱くて息苦しいのだ。しかし、じっくり湯船につからないと疲れはなかなかとれない。
「ぬってつかるジェルまるで露天風呂きぶん」はそんな夏場の風呂の暑さ問題を解決してくれる一品……とも言えるだろう。
風呂は好きだけど湯船に長く使っていられない自分にとっては願ったりかなったりである。
クナイプとかBARTHみたいな高い入浴剤を入れた日とか、長く湯船に浸からないともったいないし……。
・体に塗ると露天風呂になる??
使い方はカンタンで、湯船につかる直前に、肩より上にこのジェルを塗って、湯船にそのままドボンとつかるだけ。
ジェルは乳白色でサラッとした質感。無香料になっている。
風呂のお湯にジェルが入っても問題ないらしい。
しかし、風も吹かないのに、ジェルを体に塗るだけで本当に露天風呂につかったような気分になれるのか?
体と髪を洗って、湯船につかるまえに首から肩にかけて張り切ってジェルを塗ると……
メントールの刺激でものすごくスースーする!!
思いがけず強い冷感にビビりながら湯船につかると……たしかに肩から上はスースーして涼しいな〜。
肩から上のひんやり感のおかげで、いつもよりかなり長めに湯船につかることができた。
ジェルが湯船について流れたら冷感もなくなるのではないかと思っていたが、意外とスースー感は長続きした。
ただし、奮発してジェルを塗りすぎると、メントールが湯気で上がってきて、目が開けられないほどスースーしてムスカみたいになるので要注意。
あとは日焼けしたあとだとメントールが刺激になってしまってちょっと痛い。
・首と肩を冷やすのは気持ちいいけど
上がったあとも肌がサラサラするし、扇風機やクーラーの風にあたると気持ちいいのだが、入浴中に露天風呂風になるかというと……。
たしかに、首元の温度が体感温度に直結する……というのはよく知られた話。実際、風呂に長くつかることができたし、入浴中の首元に冷感を感じさせるというのはナイスだと思う。
しかし、スースーする=露天風呂特有の呼吸しやすさ につながるわけではないのだ。
そもそも家の風呂が露店風呂になるような画期的な商品だったら、数量限定でヒッソリ売ったりせず、大々的に発売しているはずなので、このヒッソリ感は自信のなさの現れなのかも……と思ったり。
実際気持ちいいし、なるべく長く湯船につかりたい人にはオススメだけど、露天風呂感を期待すると厳しいかも。
やっぱり風がほしい……と思ってしまったので、ジェルを塗るだけでなく、風呂の換気扇を入れるとかすると、また結果は違ってくると思う。
快適な風呂ライフを目指して、今後もこうした商品をチェックし続けたい……!
執筆:快適風呂研究家・御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.