最近、若者たちの間でデジカメが再ブームを迎えているが、同じく「古いiPhone」で写真や動画を撮影するのが流行っているという。やはり独特の懐かしい味わいが楽しめるという。とくに14年前(2010年)に発売された「iPhone 4」が人気だそうだ。

そんなわけで流行りに乗っかるべく、メルカリで「iPhone 4」を2000円で購入。さっそくカメラを使ってみたので皆さんにも紹介したい。

・iPhone 4

私が普段使っている「iPhone 14 pro」のメインカメラは4800万画素。対する「iPhone 4」の画素数は500万画素と低く、最新の高解像度カメラにはない粗い質感が出るという。フィルム写真のようなざらざらとした質感を手軽に楽しむことができるのだとか。

電源を入れると「ようこそiPhoneへ さあ、始めよう!」の文字。雰囲気は最新機種とほとんど同じ。おそらく40代がノスタルジーを感じるのはドコモのiモード以前の機器だろう。今のところレトロさは感じられない。エモくない。

手のひらにスッポリ収まるサイズなのは良い。最新機種と使い分けている若者もいるらしいが、確かにこれだけコンパクトなら2台持ちも余裕。



・使ってみた

昔のデジカメを買うよりハードルが低いのは、古いiPhoneもカメラの操作は今のものと同じだからか。あとは単純にフリマアプリで安く手に入るところ。

きっといつもと同じように撮影をしてもうまく写らないところに面白さを感じているのだろう。そんなことを思いながら撮影してみると……


カシャッ



全体的にくっきりと写っている。以前に紹介したコダックのデジカメよりも鮮やかな印象。明暗の差が大きくダイナミックなところが昔のフィルムカメラっぽいかも。




・暗い場所

レトロさでいえば、明るい場所よりも暗い場所の方が力を発揮するようだ。先に述べた「うまく写らないことに面白さを感じたい」なら、薄暗い場所に撮影するのが良さそう。


動画も分かりやすくレトロ。えげつない手ブレによって強引に14年前に連れ戻されていく。



いやむしろ、この強引さこそがレトロ加工よりもレトロではないだろうか。平成20年代のパワープレイに魅力を感じる。カクカクした動きも渋いしエモい。



ついでに言うと、インカメラも合成かと疑うほどくっきり。同じく令和の時代にはなかなか見られない力技だ。




・共有方法

ちなみにiPhone 4で撮影した写真はエアドロップ(Apple社の製品間でデータを共有する機能)できなかったため、iCloudの「共有アルバム」に保存することで、いつも使っているiPhoneにデータを保存することができた。参考までに。


・不具合も

それと、古いiPhoneだから不具合もあった。私が手に入れたものはホームボタンの反応が悪く、当然だがバッテリーの減りも早かった。興味のある方は、そのあたりも覚悟の上で探してみてほしい。現場からは以上です!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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