つ、ついに発見できた……! 2024年5月27日に発売されて以降、なかなか見つけられなかったダイドーの新作「FRISK SPARKLING(フリスク スパークリング)」だ。

飲むフリスクということで、コンセプトの時点でだいぶ攻めている。発売初日から探し回るも見つけられずにいたが、ついに発見に至った。

SNSでは美味いという意見と死ぬほど不味いという相反する感想が両方見受けられ、何にせよ怪作であることがうかがい知れる

・探した

商品のレビューに入る前に、探し回っている人向けに多少は有用であろう情報からだ。おそらく、今もまだ探し続けている人はいるだろう。

この炭酸フリスクは一部のコンビニやスーパーなどでも売られているらしいが、打率が高いのはダイドーの自販機だと思われる。しかしダイドーの自販機の場所をいくつも暗記している一般人など、この世にほとんどいないはずだ。

そこで、ダイドーの自販機の場所を効率よく探し出すために役立つのが、ダイドー公式のアプリ「Smile Stand」だ。


インストールして諸々の設定を終えたら、アプリ下部の “自販機検索” をタップしてみよう。


すると、GoogleMap上から周辺のダイドーの自販機(全てではないもよう)を探すことができるのだ……! 私はこれを駆使し、行く先々で周囲のダイドーの自販機を片っ端からチェックして回った。


そして探し疲れ、飲み物を買おうと立ち寄ったローソンで発見した。1本197円。



・フリスク

こうしてゲットしてきたのがこちら。


GABAの配合をアピールしており、微妙にエナドリやスポドリっぽい雰囲気を醸し出している。


目立つ黄色で「ストレスや疲労感を軽減」とあり、それをウリにしたそうな雰囲気を感じる。しかしどう考えてもこいつの持つ最大の武器は、フリスクであるということそのものだろう。GABAに頼るな。お前は本質ですでに勝っている



まずは匂いをチェック。……ん? 思っていたのと違うな。もっと過激なフリスク臭がするのではないかと思っていたが、匂い的にはやや清涼感をアドした三ツ矢サイダーみたいな感じだ。


次はグラスに注いでいこう。炭酸はそんなでもない。缶に “強刺激” と書かれていたが、どうやらその刺激とやらは炭酸によってもたらされるものではないらしいことが察せられ、場に緊張が走る。


色はこんな感じ。ポカリなどのような、スポドリ系の半透明白濁色。


飲んでみると……


_人人人人人人人_
> 強・刺・激 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


なんというフリスク濃度。マジで飲むフリスク。そして缶の “強刺激” はあまりにも本物だった……!

これまで様々な飲み物をレビューしたりプライベートで試したりしてきた。それらの中には酸味なり辛さなり炭酸なり、何らかの刺激の強さをアピールするものも少なくなかった。

しかし、それらはだいたいどこかしら置きに行った感のようなものがあり、大衆ウケをそれなりに考慮してか、よく言えば常識的な調整を、悪く言えば日和った仕上げとなっていた。

しかしこの「FRISK SPARKLING」はヤバい。心底ヤバい。どこにも置きに行ってないし、日和ってもいない。ピュアに液状フリスクすぎて、それゆえにヤバい

フリスクというのは、通常なら小さいタブレットを何粒か齧るという摂取方法をとるもの。それが液体になることで粒という枷から解き放たれてしまい、タブレットではありえない量を一瞬で胃まで流し込むことになる


結果として、内臓がフリスクになる


ストレスも疲労感もあったものではない。それどころではなくなるのだ。ある意味軽減していると言えなくもない。

なんだろうこの、内臓が開かれる感覚は。人間の構造などしょせん ちくわ と変わらんのだという実感が、喉から徐々に体内を下っていくフリスクの波によってもたらされる。



その昔、電子掲示板「2ちゃんねる」のとあるスレッドで、ブレスケアの画期的な使用方法が世に解き放たれたことがあった。口の対極にあたる別の開口部からブレスケアを摂取することで、 “幕開け感” に至るというものだ。

ちなみにその数年か前にフリスク版も発表されていたと記憶しているが “幕開け感” というワードの誕生はブレスケア版だったように思う。

私は “幕開け感” がいかなるものか体験することは無かったが、「FRISK SPARKLING」に体内をフリスク化されていくこの感覚は、下からではなく上からの “幕開け感” と評するべきものではないか……そんな気がする。

美味いか不味いか? そういう尺度で判断するんじゃない。喉から先をフリスクにされたいかどうかだ。

参考リンク:ダイドー
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:SmileStand

▼余談だが、ダイドーのアプリはGooglePlayだと “dydo” とか “ダイドー” で検索すると出てくるが、アプリの名称にダイドーは入っていない。ゆえにインストール後に端末内のアプリ一覧からこいつを検索するためには「Smile Stand」という名称を覚えている必要がある。

例えばドミノピザのアプリを探す時には “ドミノ” で検索するし、ユニクロのアプリを探す時には “ユニクロ” だし、ダイドーのアプリなら “ダイドー” で検索するのがユーザーの一般ムーヴ。

ダイドーに限った話ではないが、全ての企業はそれを連想させる最もコモンなワードをアプリ名のトップに入れるべきだと常々思う