美容クリニックの情報をググっても宣伝ばっかりで実態が見えない……。

というわけで、自腹でいろんな美容法を試し人柱になる、それが「自腹レボリューション」である。

さて、今回は保険適用で小鼻の赤みに美容レーザーを当てた話。美容医療は高いうえに自費診療がほとんどだが、中には保険適用が効く治療もあるのだ……!

・前回までのあらすじ

医療ハイフで顔を引き上げ二重手術のカウンセリングでCMとまったく違う金額を提示されたり……といった体験から狂ったように美容医療を調べていた御花畑。施術後の異常な高揚感はギャンブルでドーパミンが出るのに似ている……と気付き一旦クールダウン。

ぶっちゃけこの企画は自腹でなので金の問題もある。できれば安くで済ませたいが……。


・保険診療の美容レーザー!?

ニキビ跡にシミ、シワ、たるみなど、肌の悩みは尽きない。

とりあえず美肌になりたいと思って美容クリニックのサイトを見ても「ポテンツァ」とか「ダーマペン」とか「フォトシルク」とか色んな治療があって、何がどれに効くやらよく分からない。

そんな中、たまたまネットを見ていて分かったことがあった。

長年、自分の肌質なんだろうな〜と思っていた小鼻と頬の赤みが「毛細血管拡張症」という症状っぽいということ。

そして、それは保険適用でVビームというレーザー治療が受けられる可能性がある……ということであった。


・小鼻の赤みが毛細血管拡張症!?


「毛細血管拡張症」。これはなんらかの原因で毛細血管が拡張したまま元に戻らなくなり、皮膚から透けて見えるようになった状態のことらしい。

自然に治ることはなく、頬や小鼻周り、顎などに出ることが多い……とある。まんま自分やないか。


思えば子供の頃から頬の血管が透けていたし、鼻の下や顎の下を伸ばすと、血管が透けている。


小鼻と顎の赤みはメイクで隠していたが、ファンデーションやコンシーラーの油分でニキビができることも多かった。これが保険適用で治療できるかもしれないとは……。


・赤みを治療するVビーム


Vビームというレーザー治療では、血管にあるヘモグロビンという物質に反応するレーザーを患部に照射して、毛細血管を破壊して肌の赤みを軽減するらしい。


厚生労働省により承認された医療機器なので

・単純血管腫(赤あざ)
・苺状血管腫(赤あざ)
・毛細血管拡張症(あから顔・小鼻の赤み)

の症状の場合は保険適用ができるとのこと。


・美容もやってる皮膚科へ

「毛細血管拡張症 保険適用」などで検索すると、比較的家から近い皮膚科が出てきた。

実は町の皮膚科の中には、美容クリニックのようにシミ取りやレーザー治療などの美容皮膚科も並行してやっているところがけっこうあるのだ。

そういう病院なら、変なオプションとか化粧品を勧められることも少なさそうだな……と思ってさっそく予約。

保険適用での費用は6500円〜3万円で、レーザーを当てる面積によって変わってくるそうな。


・ビーム照射!

ちなみに、毛細血管拡張症での保険適用になるかどうかは医師が診察しないと分からないとのこと。

実際に病院に行って、医師の診察を受けたところ、毛細血管拡張症なので、保険適用でレーザー治療ができるとのこと。

当日にそのまま施術が可能ということだったので、そのままVビームの施術へ。

メイクを落として、施術台に横になったら、目元にレーザー避けのグラスをかける。

特に麻酔などをかけられることなく、いざ、Vビームの照射である。


バチン! バチン! バチン! 打つたびにめっちゃ火花みたいなのが散るのでビックリする。

自分の顔が溶接工場になったような感じというか……ときどきうっすら焦げ臭いニオイがする!

痛みは耐えられる程度だが、終わったあとはうっすら目尻に涙が浮かんでいた……。

保護クリームを塗ってもらって施術は終了。

直後の肌はVビームを当てた部分がちょっと赤くなって腫れていた。

Vビームのダウンタイムは人によるが1日程度、腫れたり赤みが出る場合があるらしい、当日からメイクもお風呂もOK……ということだった。

私の場合、数時間で赤みは落ち着いた。


・保険適用のレーザーは3ヶ月ごと1度!

ちなみに、小鼻の血管は消えにくいらしく何度か照射が必要とのこと。保険適用だと3ヶ月ごとに1回の頻度でレーザーを打てる。

初回だけ保険適用で、次から小鼻だけ自費診療で早めに直す人もいるということだった。

私の場合は小鼻、頬の一部、顎の3点で診察費も合わせて約1万円だった。


ちなみに、Vビームは赤くなったニキビ跡の治療にも使われるが、ニキビ跡は保険対象外なので当ててもらえないぞ。

さて、次回は小鼻や顎の赤みがどうなったかのレポートをしたい……! 

ぶっちゃけこの赤みがなくなったら、それだけで肌の印象はかなり変わると思うんだよなあ。

執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.