17年前の4月12日(日本時間)、メジャーリーグのルーキーが全米の度肝を抜いた。彼の名前はイチロー。日本球界のオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)からシアトル・マリナーズに移籍したばかりのことだった。

当時、米メディアはイチロー選手の活躍に懐疑的。今でこそ日米でレジェンドだが、メジャーリーグでは成功しないと言われていた。しかし、イチロー選手は17年前の今日のワンプレーで「ICHIRO」という名前を全米に知らしめた。一体、何をしたのかというと……

・レーザービームの日

もうお分かりの方も多いだろうが、かの有名なレーザービームである。アスレチックスとの一戦、ライトへと打球が飛ぶと、イチロー選手は三塁へノーバウンドのストライク送球で走者をアウトにしたのだ。高さといい、スピードといい、すべてが完璧な送球は現地アナウンサーも大興奮。「レーザービーム」との表現で賞賛した。

今から17年前……懐かしの映像をマリナーズの公式Twitterが動画で公開しているので見たところ、美しすぎる送球は何度見ても鳥肌が立ってしまう。レーザービームによって、進塁を躊躇(ちゅうちょ)する走者が増えたのも改めて分かる送球だ。

・伝説の始まり

なお、レーザービームで全米を驚かせたイチロー選手は、2001年シーズンを打率・350、242安打と打撃でもルーキー離れした結果を残した。その後も数々の記録を打ち立ててきたのは周知の通り。今思えば、レーザービームは伝説の始まりだったのかもしれない。

参照元:Twitter @Mariners
執筆:原田たかし

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