長崎空港で知人へのお土産を探していたら「ブラックモンブラン クランチチョコ」なるものを発見した。
ブラックモンブランの味わいを再現したクランチチョコらしい。ブラックモンブランは言わずとしれた九州人のソウルフード。
しかしアイスなので土産にするわけにもいかない……という切ない事情がある。せめてクランチチョコだけでも……という思いで購入した。
・いとしのブラックモンブラン
いつでもそばにあって飽きるほど食べていたのに、九州を出たとたんいきなり無くなってしまう。それが「ブラックモンブラン」である。
九州におけるアイスケースでの常備率は、ほぼ「ガリガリ君」なみ。
最近は本州でも取り扱い店が増えたとはいえ、いつでもどこでも買えるって感じではない。そもそも「〇〇に売ってあったよ」とか言われても、アイスは持ち帰りがむずかしい。
アイスは持ち帰るのが無理でも、チョコならばブラックモンブランに飢えた九州出身者を喜ばせることができるんじゃないか。
そもそも、ブラックモンブランの美味しさの要はチョココーティングにあるし。
・再現度高い
そんな思いで買って帰った「ブラックモンブラン クランチチョコ」。結論から言うとこれは大当たりの商品であった。
あのチョココーティングの味わいがほぼ完全再現されているのだ。
ザクザクした飴がけされたクッキー生地と砕いたピーナッツのクリスピーな香ばしさ、甘いチョコの風味……。さらに、バニラアイスの甘さまでもを再現しようとしているではないか。
これはまさしくブラックモンブラン……。
クランチチョコとはいえ、固すぎない食感になっているところもナイス。ついでにアイスと違ってピーナッツやクランチがポロポロこぼれないのもナイス。
・アイスにかけたらブラックモンブランになるのでは?
ブラックモンブランのあのチョコクランチの味わいの再現度に感動した私は、食いしん坊ならではの発想にいきついた。
「このクランチチョコを溶かして、バニラアイスにかけたらブラックモンブランが作れるのでは?」
通常のチョコよりも溶けやすい素材になっていたこともあって、このチョコを溶かすのは簡単な気がした。
さっそくアイスを買ってきて、クランチチョコを細かく割った後に湯煎にかけて溶かしてみた。
む、クランチチョコは入ってる素材が多いせいか、思ったよりも溶け方がよくない……。
・果たして再現できたか?
とりあえず溶けたので、実際にアイスにかけてみた。
バニラアイスにチョコクランチがかかった様子は、ちょっとブラックモンブランっぽい。
果たして、このクランチチョコさえあれば無限にブラックモンブランを生み出すことは可能なのか……?
ドキドキしながら食べてみたのだが……
残念ながら、クランチチョコを溶かしてアイスにかけても「ブラックモンブラン」を再現することはできなかった!
固まったチョコが、絶妙にバニラアイスと分離してなじまなかったのだ。無念!
不思議なことに、クランチチョコと単体で食べたときのほうが、ずっとブラックモンブランっぽい味がした。
「ブラックモンブラン クランチチョコ」は九州のお土産売り場コーナーでよく見かけるし、個包装で配りやすいし、何より再現度が高いのでおすすめである。
とくに、本州にいる九州人向けのお土産としてはかなりナイスな商品だと思うぞ……!