ブラックモンブランといえば、九州出身者の心の友とも言える存在で泣く子も黙るアイスである。食べたらポロポロと落ちるクッキークランチ、そこから顔を出すバニラアイス、そして安定した味……どこをとっても最高なのは今さら言うまでもない。

福岡出身の私にとってはキングオブアイス。それがブラックモンブランなのだが、九州を出るとなかなか手に入らないのが悩みの種……と思っていたら大変な光景に出くわした。先日、関東を中心に店舗を展開するスーパー「サミット」に行ったら、な、ななな、なんと……

・大量のブラックモンブラン

視界に飛び込んできたのは大量のブラックモンブラン。これは一体……まるで九州のスーパーのような売り方である。しかも、しかも……!!

よく見たらピスタチオとマロンまであるではないか!! これでもかと置いてあるあたり店長の熱量がハンパない。スーパーカップよりも売り場を広くするとは……たまげたなぁ。

この時点で情報量が多すぎてパニックになってしまってる自分がいたが、震える手でスマホを取り出して調べたところ……どうやらブラックモンブランを製造する竹下製菓とサミットの関係は2000年にまで遡るらしい。

なんてもブラックモンブランはサミット全店で取り扱いをしているとのことで、今回の店舗は何も特別じゃなかったのだ。このことを知っている人も多いかもしれないが、私は近所にサミットがなかったことで初めて知った。もっと早く知りたかったなぁ……。


・マロンを実食

さて、これから私がサミットの常連になることが確定したところで、2022年9月12日に発売開始したマロンを食べてみた。秋とアイスの味にピッタリの「栗」を使っているあたり、めちゃくちゃ期待してしまうがどうだろう。

ちなみに栗はイタリア産栗ペーストを使用しており、隠し味にはラム酒を忍ばせているそうな。とりあえず袋から取り出してみると……

いつものブラックモンブランと比べて、特に変わった点は見当たらない。普段ならかぶりついてクッキークランチをポロポロさせながら食べるところだが、今回は断面図を見たいのでナイフで切ってみた。

中身はこんな感じ。栗アイスだけにほんのり茶色になっているのが分かる。では、肝心のお味はどうだったのかというと……

ウマい!


まぁブラックモンブランと栗、つまり正義と正義で大正義になるのだからマズくなるはずもないだろう。率直な感想としては、決して甘すぎず大人が好みそうなデザートに仕上がっているなぁといったところである。

大正義がほぼ約束されているとはいえ、キッチリ狙って外さないあたりさすが竹下製菓。王道のバニラ、季節のマロンとウマいのであれば、きっとピスタチオもいい仕事をしているに違いない。個人的にはマロンだいぶ推せるかも……!

それで価格は105円(参考価格は162円)。地元を離れていながらもソウルアイスを味わえるのだからありがたい。なお、「tenki.jp」によると、今年は10月にかけても真夏日続出しそうとのこと。まだまだ暑い日が続きそうなのでアイスの出番は多そうだ。

参考リンク:竹下製菓株式会社サミットtenki.jp
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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▼食べていたら当然のようにクッキークランチがポロポロと落ちた