昨年、禁煙に踏み切ってから随分と時間が経った。年をまたげば季節もいくつかまたいだし、タバコのことを思い出す回数も激減した。もうこれは禁煙に成功した……と言っていいでしょう!!

でもでも、油断したらまた吸ってしまったなんて話も聞くのが中毒の恐ろしさ。改めて気を引き締めようと思っている今日この頃だが、久しぶりに禁煙アプリを開いたところ思わず血の気が引いた。なぜなら──。

・使っている禁煙アプリ

開いたアプリは「禁煙ウォッチ」。これは禁煙時間、禁煙できた本数、節約できた金額、それから長生きできた日数を計算してくれ、リアルを突きつけてくれるやつである。

禁煙を始めた日にダウンロードし、最初の頃は小さな数字であってもコツコツ結果が積み重なっていくのが嬉しかったのを覚えている。特に1万円を節約できたときなんて達成感があったものだ。



・リアルすぎる数字に絶句

ただ、時間が経てば経つほどアプリを開くこともなくなりスマホの奥へ。時間だけが過ぎていって数ヶ月経ったのだが、視界に入ったことでふと開いてみたところ……こ、これは!

まず驚いたのは300日という日数。とはいえ、なんとなく夏くらいから禁煙しているのは分かっているため、この時点だと「あと2ヶ月したら1年経つな」といった感じでゾッとしたというよりは驚きが先行した。しかし、その下に視線を移すと……えっ!?!?


なんと禁煙できた本数が……



8501本!!!!


もし喫煙していたらこんなにも吸ってたことになるとは……なんというリアルな数字だろうか。1日1箱ちょい吸っていた自分を思い出すだけで震えるし、ゴミ箱いっぱいに吸っていたなんてもう考えられない。

それにしても、禁煙スタートから1年も経っていないのに8500本も節約できているとはたまげた。もし吸い続けていたら8500回も喫煙していて、その時間も考えると……うっ、頭痛が……。しかも、驚きはまだ続く。


節約できた金額はな、な、なんと……



221026円!!


思わず目を疑ったが、22万円も節約できたことになるらしい。まさかタバコを吸わずに生きているだけでこんなにもプラってたとは。あまりにリアルすぎてゾクッとした。

月2万で計算しても年間24万円。これが向こう10年続いたとすると……いいや、今後も続くと思われる増税を考えたら300万円とかいっちゃうのかもしれない。こうして見ると、タバコで得られたものもあったが失うものも大きいなぁ……。

そして延びた寿命は32日。厳密に言うと昨年末に喫煙者の悪魔のささやきで数本もらって吸ったので、これはリセットされているのだろうけど。



・体調がいい

……といった感じで血の気が引きつつ驚きもあったのだが、ここでハッと思わされたことが1つ。そういえばこの冬、風邪を一切ひかなかったし喉を痛めることもなかったのだ。特に喉はよく痛めていたから、このあたりはタバコをやめた影響なのかもしれない。

e-ヘルスネット(厚生労働省)によると、禁煙後1年経つと肺機能が改善、そして禁煙2~4年後には虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが約1 / 3減少するらしい。肺機能の改善まで片手がかかった状態まで来たことだし、このまま油断せずに禁煙生活を続けていきたい。

それにしても、タバコがないと生きていけないと思っていたニコチン依存度「高」の中毒者でもやめられたのだ。意思を強く持てば、案外うまくいくのかも。

禁煙を試みようとしている人はどうか諦めないで。大丈夫、きっとできるはず!

参考リンク:e-ヘルスネット(厚生労働省)
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
Screenshot:禁煙ウォッチ(iOS)