えっ、こんなのあったのか! とあるスーパーで「よしもとカレー」というレトルトが売られていたのを見て驚いた。
よしもと とはご存じお笑いの吉本興業。何がどうなってカレーに繋がっているかと思ったら、実は相当力を入れているらしい。
・よしもとカレーの歴史
吉本興業の東京本部には社員食堂があって、名前は「Munch Lunch(マンチ ランチ)」という。で、ランチメニューの中で最も人気が高いのが「よしもとカレー」だそうだ。
そこまでなら「へぇ〜」といったくらいの情報なのだが、なんと人気のあまり2021年にレトルト化。つまり、社外の人間でも食べられることになった。
そして商品化にあたり、日本のたまねぎ栽培の発祥地である大阪・泉州(せんしゅう)地域で生産された「泉州たまねぎ」を採用。このたまねぎを使うことにより、スパイシーでありながらコクとまろやかさを引き出しているという。
・よしもとカレーの味はいかに
そんな吉本こだわりのレトルトカレーはスーパーで473円。レトルトカレーの中ではちょい上の価格といったところだろうか。
さて、いくつか種類があったなかから今回は「いさはや 長崎ばってん鶏編」をチョイスした。レトルトらしく、湯せんorレンジで温めて皿に移すだけで出来上がり!
中身を出すと見るからに具材がゴロゴロと入っていて、ルウはサラッとしたスープだった。ひとまずライスも用意して、一口食べてみたところ……
正直ナメてたことを謝罪する……!!
社員食堂だからという先入観から「きっとこれくらいかな」と勝手に味の推理していたが相当ウマい!! 甘さが入ってきたかと思ったらそこから辛さが侵入し、スパイシーな風味が口の中へ広がっていく。
それでいながら辛すぎることもなく、じわっと汗が出てくる絶妙さだから計算されているのが伝わってきた。加えてスープカレーだから飲むようにスススッと入ってくるし、もう止まらないし止められない!! そしてまた……
長崎ばってん鶏がたまらん
ホロホロと崩れるような柔らかさがありつつ、ジューシーさも兼ね備えていて激ウマ! これによりお店で出されてもおかしくないクオリティまでレベルアップ。ちゃんとした皿で出されたらレトルトだと気づかない人だっているだろう。たぶん。
ちなみに鶏のウマさには理由があって、長崎ばってん鶏は地元で人気の銘柄鶏。なんでも、鶏のストレスに配慮しハーブを給与しているとのことだ。って、ハーブを与えることでこうも変わるものなのか……!
・吉本興業とカレー
なお、「よしもとカレー」は吉本興業が取り組む地域創生の一環として、全国各地の魅力ある食材とコラボレーションした商品を開発している。もしかしたらあなたの地元とも……なんてことも実はあるかも。
その分、中途半端なものは出せないから今回のように仕上がった商品が売られているのだろう。これなら他のどれを食べても間違いはなさそうだ。
そうそう、吉本興業は11月23日を『よしもとカレーの日』として登録している。このカレー愛を考えると、ビビるくらいウマかったのも当然だったか。
参考リンク:PR TIMES
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼ばってん鶏の説明。勉強になった