気づけば40才、美容に関してはそろそろ科学の力を借りたいのだが、美容クリニックの情報をググっても宣伝ばっかりで実態が見えない……。

というわけで、自腹でいろんな美容法を試し人柱になる、それが「自腹レボリューション」である。

前回は切らないたるみ取り「ハイフ」の体験を紹介したが、今回はオプションで受けた美白メニュー「エレクトロポレーション」がどうだったかについて触れたい。

・前回までのおさらい

ついに切らないたるみ取り「医療ハイフ」の施術を受けた私。

肌の奥のズーンとくる痛みに耐えたあと……さっそく顔が引き上がっているではないか。

翌朝の若返りっぷりに感動し、周囲からも顔が小さくなったと言われて大喜び。

いっぽう、初回2000円の安さに乗せられ、ついでに受けた美肌メニュ「エレクトロポレーション」の効果は……?


・美肌メニュー エレクトロポレーション

ハイフの施術だけのつもりが、ついうっかり付けてしまった美肌メニュー「エレクトロポレーション」。(※私が行ったクリニックではパール美肌というコース名)

簡単に紹介すると、特殊な機械によって、肌に微弱な電流を流し、美容有効成分を肌のより奥深く(真皮)に浸透させる……というメニューである。

浸透させる美容成分は美白、ハリ、ニキビ、たるみ……など肌の悩みによって選べる。私は美白に良いとされるトラネキサム酸+ビタミンCの美容液を選んだ。

通常約6000円のところ、初回だけ2000円。高級な美容パックの値段と変わらないので、やってみっか……と付けてみた次第である。

ハイフの施術が終わったあと、そのままスタート。顔にたっぷり美容液を塗られて、筆のようなものでクルクルしながら肌に浸透させていく。痛みなどは全くナシ。

小鼻や顎、こめかみなど顔全体を丁寧にクルクルクルクルされること約10分で施術完了。直後からメイクも可能である。



・終わった直後 → 肌が白い

医療ハイフのたるみとり効果が1ヶ月かけてジワジワ効いてくるのに対して、このエレクトロポレーションは即効性がある。

施術が終わって、鏡を見ると……肌のくすみが取れて透明感が出ている!

鼻を触ってみると、毛穴が詰まっていた小鼻のザラつきも軽減されてスベスベしている

どんよりくすんだ肌が1枚めくれてトーンアップしたような感じというか。毛穴もシミも目立たなくなってるし……(※当社比)

これはすごいかもしれない……。



・美女気分で過ごす翌日

そして翌日は医療ハイフの引き締め効果+エレクトロポレーションの美白効果で、ここ数年の自分の中でも一番の高仕上がりであった。

洗顔したら、肌のスベスベ具合が全く違う

肌が光っている……!

化粧をしたときの顔も全然違う。くすみが抜けて、顔が引き締まっている。

他撮りの写真を見て、悲しくないのなんて何年ぶりだろうか。この日は喜びのあまり、仕草なども「美人風」になっていた。

ぶっちゃけ施術の効果以上に「私は美容クリニックに行ったんだぞ!」っていう気持ちが、オーラになって出ていた気がする。

「気持ちがレイムじゃモノホンプレイヤーになれねえ」ってブッダブランドも言ってたけど、今ならその気持ちがわかる。まさか美容クリニックでヒップホップのパンチラインを思い出すとは……。



・ただし、長くは続かない

正直、これまで使ってきたどんな基礎化粧品よりもエレクトロポレーションは効果があった。

せっかくお金をかけて手に入れた毛穴レスな透明感肌、大事にしないわけがない。

もう毛穴に何も詰めたくないので、クレンジングも洗顔も、それはそれは丁寧にやった。

うれしさのあまり、風呂上がりにパックもした。

肌の美しさをキープするために、ビタミンCとビタミンEのサプリメントみたいなのも買って飲んだ。

しかし、施術から1週間ほどが経って……もうあの輝くような透明感の面影はほとんどなくなっている。小鼻のザラつきも復活してしまった。

儚い……。あまりに儚い……!

毛穴や肌トラブルを根本的に治療する施術ではないので、効果が長続きしないのだ。

12時になると魔法が解けてしまうシンデレラのカボチャの馬車のよう……。



・あこぎなシステムに震える

ふと、美容クリニックのエレクトロポレーションの説明を見ると「2週間〜月に1回ほどの施術がオススメです」と書いてあった。

そして初回こそ2000円だったが、2回目以降は6000円。

効果はあるけど、6000円を2週間に1回から月に1回……! 美容クリニック、あまりに修羅である。

しかし、あの魔法のような美肌時間と美女気分が恋しい。それぐらい強烈な体験だった。この先、何か嫌なことがあったら、やけ食いじゃなくて、やけエレクトロポレーションでもしようかな……。

さて、次回はCMで話題になっている「2万9800円の二重術」のカウンセリングに行った話をお届けする予定。ここは、さらなる修羅が待っていた……。


執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.