エスニック料理並びにタイ料理が大好きなみんな! ……待たせたな? 2024年3月27日から「松のや」で『ムートート』の発売が始まったゾォォオオ!! コップンカーーー!(タイ語でありがとう)。

日本でもさしてタイ料理自体は珍しくないが『ムートート』に目をつけるとは松のやは攻めてる! エライ!! というわけで、発売初日に『ムートート』を食べて来たのでご報告しよう。

・ムートートとは

まずは『ムートート』についてざっと説明しておきたい。『ムートート』とはタイの「豚のから揚げ」のことで、タイ料理店などでも非常にポピュラーな料理の1つである。

タイの首都・バンコクでは『ムートート』を扱う屋台が多く、価格も比較的リーズナブル。ビールとよく合うカリカリ系の食感は病みつきになること間違いなしのウマさだ。

ちなみにタイ語で「ムー」はのことで「トート」は揚げるという意味。これが鶏を意味する「ガイ」になると「ガイトート(鶏のから揚げ)」になるから覚えておこうな!

そんな『ムートート』に目をつけるとは松のやはお目が高い! タイでは一般的でも日本におけるムートートの知名度は「ほぼ0に近い」と申し上げていいだろう。それでもあえて挑戦する松のや、本当に最高です。



・松のや流のムートートは?

さて、松のやの「ムートート定食」は1人前790円。また「ロースかつ & ムートート定食」及びに「鶏のから揚げ & ムートート定食」がそれぞれ950円になっている。

今回注文したのはシンプルな「ムートート定食」で、純粋に「松のや流ムートート」を味わってみようという算段だ。頼むぜ松のや、ぜひビックリするほど激ウマなムートートであってくれ。

で、到着したムートートは、豚バラ肉が使用されているもよう。ボリュームにはやや欠けるものの、ムートートの持ち味である “カリカリ感” はしっかり伝わるビジュアルだ。

・食べてみた

まずはそのまま食べてみると……なるほど。カリッとクリスピー系の食感であることを除けば「豚のから揚げ」としか申し上げようがない。付け加えるなら「にんにくが効いている」くらいだろうか?

ただし付属のスイートチリソースをつけて食べるとウマさは格段にアップ! 甘みよりも酸味が印象的なスイートチリソースは、極端に言えば「そのままご飯にかけてもイケる味」である。

それでも総合的には「ちょっと物足りないかな?」というのが正直なところ。というのも、タイ料理店でもムートートはつまみの中の1種類に過ぎず、特に日本では「ムートートだけ食べる」というシチュエーションが少ないからだ。



・活路

なので松のやはムートートを「究極のサイドメニュー」的に育てていくとイイのではないだろうか? とんかつやから揚げ、カレーのサイドメニューとしてムートートを選べるなら、これは大変心強い。

現状、とんかつ級の働きを期待することはおそらく無理であろう。ただ、究極のオプションとしてならムートートは十分に輝けるハズ。これっきりと言わず、松のやさん、いかがでしょうか?

まとめると松のやのムートートは「美味しいけど、ややボリュームや満足度には欠ける」といった感じである。なので注文するならロースかつや鶏の唐揚げのセットがオススメだ。

というわけで、松のやの挑戦的メニュー『ムートート』についてお知らせした。松屋もそうだが松のやのアグレッシブな姿には尊敬の念を抱かざるを得ない。タイ料理が大好きなみんな! ムートートを商品化にこぎつけた松のやの情熱に乾杯しよう。チョンゲーオ!(タイ語で乾杯)。

参考リンク:松のや
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.