どう考えてもヤバいだろコレ……! 2024年3月1日からココイチで売られている期間限定メニューを見たとき、そう思わずにいられなかった。なにせ「五香粉香る魯肉スパイスカレー」という名前からすでにクセが強そうなのだ。
台湾料理「魯肉飯(ルーローファン)」の八角をはじめとするスパイスの香りとカレーの味が合体しているとのことだが……大変なことになっている未来しか想像できないのは気のせいだろうか。
・実物と対面
ココイチなら上手にやっているのかもしれないが、中華とカレーのじゃじゃ馬たちを同時に乗りこなすのは難易度が高そう。
とはいえ、食べてみないと真相は分からない……ってことで、どんなもんか確かめるべくココイチにやってきた。
「五香粉香る魯肉スパイスカレー」は店内飲食で1070円、今回はオススメだと書いてあった「半熟タマゴ」をトッピングして1190円だった。
ちょっとお値段するなぁ〜世知辛いなぁ〜とも思いつつ、注文から待つこと数分。「五香粉香る魯肉スパイスカレー」の実物がやってきたのだが……こ、これは!
最初の段階から独特な匂いが充満していて、結構強烈な先制パンチを喰らってしまった。もし八角などの匂いが苦手な人なら、この時点でウッとなってしまうかもしれない。どうやらナンチャッテ台湾ではないらしい。
・いざ実食
個人的には大丈夫な匂いなので命拾いしたが、問題は味である。もう別々で食べた方がいいんじゃないかという元も子もない考えもよぎるなか一口食べてみる。
すると……
まず正直な感想を言うと「さすが」である。ココイチならズッコケるような真似はしないと予想はできていたが、やはり仕上げてきていた。
思っていたよりも全体的にクセがなく、シャキッとしたタケノコ、椎茸、さらには高菜と入っているも、それぞれが食感と味を持ち寄り一体感を高めている。程よいスパイスで辛さがしっかりしているのもよき!
うまいことやるもんだなと感心しているなか、食べたら明らかに最強だった存在があってそれが……
主役の豚角煮だ
このホロッと柔らかくてちょっとした甘さがカレーの辛さと合わさると、脳が喜ぶピンポイントのところに着地。不思議なことにクセのある匂いもフッと消えるし、なんだか上品なカレーを食べているかのような感覚だった。
そんでもって、意外だったのがルー。てっきりドロッとしているのかと思いきや……
サラサラだからまるでスープカレー。そのせいか思ったよりもスルスル入って、気がついたらあっという間に完食してしまっていた。惜しいのは価格……もし1000円以内に収まってくれていたら個人的にはリピ確だった。
・めちゃくちゃ好みが分かれそう
……とここまで来たらウマいという感想で終わってしまいそうになるが、魯肉飯の独特な味付けが好きなことが大前提の一皿ではある。匂いの時点で軽く触れたように、苦手な人はとことん無理ゲー。逆に好きならめちゃくちゃ刺さるに違いない。
なお、同商品は4月以降なくなり次第終了。期間限定なのと辛さが意外としっかり辛いってことに注意していただきたい。
参考リンク:五香粉香る魯肉スパイスカレー
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]