スマホを眺めながら、思わず「どういうことやねん」と声が出た。なんだこれ? 意味がわからない。

商品写真の段階で明らかに具がはみ出しているのに、「はみ出さないように工夫します」って、マジで意味がわからない。それは無理だろ!

・繊細なるデカ盛り

上のような気持ちになったのは、私がウーバーイーツ(Uber Eats)で「タラカツ弁当」の店を見たとき。

トンカツ弁当でもなくチキンカツ弁当でもなくタラカツ。あまり聞き慣れない言葉だが、タラのフライだったらきっと美味いだろう。

ちなみに、ウーバーイーツ上での正式な店名は「はみ出てるタラカツ弁当屋を新中野でやってます」。


そして、人気の商品は「はみ出てるタラカツ弁当と、コロッケ(2538円)」、「はみ出てるタラカツ弁当と、唐揚げ(2538円)」、「はみ出てるタラカツ弁当と、チキンカツ(2538円)」……などなど。


店名からも商品名からも、はみ出すほどデカいってことを売りにしていることは明らかである……が! ページ内に以下のような表記があるのだ。


「※実際は、はみ出さないように工夫します」


これはつまり、店としては「はみ出している」で押したいところだが、そうすると一部の人から苦情が来るリスクがあるってことだろう。SNSで衛生的にどうとか言われるかもしれない。

だから、なんとか容器に収めようと。本当は、容器に収まり切らないくらいデカいってことをアピールしたいけど、容器に入れちゃおうと。強引でもいいよと。

コンプライアンスに厳しい世の中だから、攻撃ばかりじゃダメだよねと。今の時代って、顔出しの写真をブログに載せてるだけで「汚ねえ顔出すな」って苦情が普通に来るくらいクレーマー全盛期だよねと。守りも考えなきゃダメだよねと。

──そんなことを想像して泣きそうになったときには、もう「はみ出てるタラカツ弁当と、唐揚げ(ご飯大盛り)」の注文ボタンを押していた。



数分後、届いた商品はというと……



うぉおおおおおお!



確かにはみ出してない!!



容器に収まっとる!!!!


だけど……!



スパゲッティが犠牲になっとる!!!!


なお、実際に料理を目の当たりにするとタラカツはマジでデカい。店名にも商品名にも恥じないボリュームだった。

個人的には「いくらボリュームがあるとはいえタラカツ弁当で2500円以上はちょっと高いかな」と思ったものの、味の面では特に不満はない。普通に美味い。

まぁ、注文時の時点で店の苦心を垣間見ているので、美味さが3割マシくらいになっているのは否めないが、その点を差し引いても満足度は高かった。



余談だが、デリバリー用の袋の中には「フードデリバリー用のカイロ」が。


デカ盛りで売っているのに、細やか。そのあたりのギャップもまた魅力的なお弁当であった。ごちそうさまでした!

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ウーバーイーツ(iOS)